日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

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組合長 山本 龍一

組合長挨拶

2018年08月30日

第16回中央委員会挨拶

【第51期前半年度総括】

ご安全に。

 本日は、第51期前半年度最後の中央委員会ですので、前半年度の総括という形でご挨拶を申し上げたいと思います。

 まずもって、この1年間、支部役員の皆様におかれましては、和歌山労組の諸活動に対し、各支部長を中心に多大なるご理解とご協力を頂きましたこと、心から感謝を申し上げます。

おかげさまで、今期運動方針に基づく有意義な活動が展開できたものと認識しており、具体的な取組み内容を振り返りたいと思います。

 

 1点目は、労働組合の最優先課題である「安全と健康の確保」についてであります。まずは、労使・直協一丸となった安全活動推進の観点から、全社安全の日における現場巡視や災害の未然防止等を踏まえた会社安全指示(災害の連鎖防止に向けた安全最優先での業務遂行について・災害発生時の適切な対応に関するお願い等)に対するチェック・フォローを展開してきました。また、年末年始および夏期安全強化活動では、製鉄所各門における安全立哨や職場激励巡視、安全ビラ配布、安全ポスター・作文の募集等、ご家族も含めた安全意識の向上に努めて参りました。

 一方、健康面では、特にメンタル疾患者の増加を踏まえ、中央委員を対象としたメンタルヘルス対策に特化した講演会を開催し、職場での対応について理解を深め合ったところです。ただし、運動方針に掲げた組合の相談窓口開設については、専門家(産業医)のご意見も聞きながら進めてきましたが、より一層の慎重さが必要であることから、後半年度に本格化させるべく検討を重ねて参ります。

 

 2点目は、「和歌山製鐵所の経営基盤向上に資する経営対策の強化」についてでありますが、組合員の生活の安心・安定の礎である雇用の確保を大前提とした観点で会社と向き合ってきました。

 特に、3月2日に発表された2020年中期経営計画において、最適生産体制の構築として3点示され、そのひとつである第5高炉から新第2高炉への切り替えについては和歌山の悲願成就であり、その準備が着々と進められているところです。

 ただし、君津製鐵所小径シームレス鋼管の海南地区への生産集約や日鉄住金スチール㈱製鋼設備休止も同施策に含まれていることから、職場がなくなる仲間の思いを一身に受け止め、労働組合として雇用の確保はもとより、和歌山・堺・海南全地区の直協が一丸となって邁進しなければならないと決意しているところです。今次中期経営計画の重要性をあらためて肝に銘じ、歩を進めて参りましょう。

 

 3点目は、「組合活動の原点は職場にあり」をテーマに掲げ、執行部自ら職場へ顔を出して、様々な形でのふれあい活動を展開してきました。その中で特に感じたことは、労務構成の著しい変化によるニーズの多様性がより顕在化しているところです。ベテラン層と若年層の2極化に加え、操業・整備系の女性が増えたことにより、仕事のやり方・教え方、職場の規律・マナー・モラル、また、私生活における過ごし方も含めて向上すべく、より一層柔軟性を持ったコミュニケーションを図ることが求められています。

 ある職場では、入社数年目(朱ヘルを卒業したばかり)の作業者が新入社員に安全ルールや仕事を教えておられました。ベテランが若手に仕事を教えるものだという「固定観念」ではなく、過去の常識を理解しつつも職場の実態を踏まえた新しいスタイルで人を育てるということがスタンダードになってきており、まさに「温故知新」といったところです。執行部として現場に出向くことが如何に大事であるかを感じた1年でありました。

 

 4点目としては、和歌山労組の組織力の活性化を感じた1年でもありました。具体的には、AP18春季取組みにおける新日鐵住金労連討論集会への参画や総決起集会、支部決起行事等の盛り上げ活動、また、「和歌山製鉄所・ユニオン杯」では「構内駅伝」「ゴルフ」「ソフトバレーボール」の各競技に対する熱意やチームワークの結集、各種カンパ活動に対する多大なるご理解とご協力、さらに、衆議院議員選挙をはじめとする各級選挙へのご対応ならびに今後の政策実現活動に対する諸準備など、各支部長を中心とした職場組合員のご協力に只々感謝申し上げる次第です。課題としては、これまで組合活動に参加して頂けていない職場組合員に対する呼びかけ・働きかけの充実化が図られる様、執行部・支部・青年女性部にて検討して参りたいと考えております。

 

 5点目は組合組織・財政面への課題解決に向けた検討を継続して実施してきたことです。前期にて、長年の懸案事項であった赤字財政から脱却し前半年度も黒字化を果たせたことや、各種行事への参加に関わる3地区間移動の課題解決、中央委員会開催方法の変更など、組織機構・財政検討委員会にて執行部・支部長による真摯な議論を積み重ね、解を見出してきたことは大きな評価に値すると思っております。引き続き山積する課題に向き合い、より健全な労働組合の組織・財政運営を追求して参ります。

 

 いずれにしましても、新日鐵住金が誕生し、早いものでもうすぐ6年を迎えようとしております。この間の鉄鋼産業を取巻く状況、特に足もとでは、先進国・新興国ともに経済成長が見込まれており、国内においては中国の過剰生産能力削減状況など今後の懸念点はあるものの、新興国の鋼材需要の回復による輸出拡大、自動車・産業機械向けの需要が好調であります。我々の製造実力向上が喫緊の課題であることは言うまでもありません。

 来年4月には、会社名が日本製鉄㈱に名称変更されますが、変わらぬ目標である「総合力世界№1の鉄鋼メーカー」の早期実現に向けて和歌山製鐵所が果たすべき使命、そして製鉄所を大きく支える和歌山労組の役割・責任・存在意義を、支部役員の皆様ならびに職場組合員の皆様とともに認識を深め合いながら、9月からの後半年度も安全と健康の確保を最優先に、明るく元気に邁進して参りましょう。1年間本当にありがとうございました。

ご安全に。

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