日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

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組合長 池田祐輔

組合長挨拶

2016年12月28日

2016年 年末中央委員会 総括挨拶

ご安全に!
 本年も労働組合の様々な活動に対し、ご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございました。本年を振り返り労働組合を代表して総括をさせて頂きます。
 最初に、会社の状況についてですが、新日鐵住金(株)は、ゆるぎない「総合力世界№1の鉄鋼メーカー」を実現するため、現在「新日鐵住金グループの2017年中期経営計画」の必達に向けて様々な課題解決を図るべく、鋭意取組みを推進しているところであります。
 しかしながら、我々を取り巻く環境が中期経営計画を発表した時点とは様変わりし、非常に厳しい状況にあると認識しています。
 特に「中国の過剰生産問題」は、未だ解決の糸口が見えておらず、引き続き注視しなければならない状況にありますし、この問題が解決しなければ、鋼材価格の回復は到底叶いそうにありません。
 とりわけ、現在の環境下に於いて最も頭の痛い問題は、中国の生産調整に端を発した「原料炭価格の高騰問題」であり、この一年の間で年初の約三倍まで価格が上昇していることから、鋼材販売価格へ転嫁することが喫緊の課題となっています。
 加えて、和歌山製鐵所の主力製品であるシームレスパイプについても、原油価格の長期低迷により、需要が極端に減っているのが現状で、先のOPECによる減産合意で原油価格が若干戻るとしても、シームレスの需要や価格の適正化などは、依然として大変苦しい状況にあると言わざるを得ません。

 次に、労働組合の関係についてですが、3月11日には「和歌山労組結成70周年」の節目を迎える事ができました。改めて70年という歴史の長さを重く受け止めると共に、先達が繋いでこられた汗と涙のしみこんだタスキを、次の10年後にしっかり届けなければなりません。
 一方、7月に施行された「第24回参議院選挙」に於いては、基幹労連の組織内候補として「とどろき利治」氏を推薦し、組合員の皆さんの力をお借りしながら、全力で取り組みを展開しましたが、大変残念な結果となってしまいました。これまでのご協力に対し、衷心より御礼を申し上げますと共に、結果についてはお詫びを申し上げます。しかしながら、他の産業・企業が国政に代表を送り出し、自分たちに有利な制度改革・法整備を行う中、我々も政策課題の解決に向けて、引き続き取り組みを強化する必要があります。
 これ以外にも、最優先課題である「安全と健康」への取り組みを始めとして、「統一地方選挙」や「衆議院選挙」への対応。
また、各支部の皆さんにご協力を得ながら労使で開催した「和歌山製鉄所・ユニオン杯」ならびに「和歌山製鉄所祭り」。「AP16春季取組み」。そして、種々の「カンパ活動」への対応。さらには、将来にわたる組合のあるべき姿を追求した「組織機構・財政検討委員会」の発足等々、本当に多くの課題や活動に対してご協力を頂きました。改めて御礼を申し上げます。
 来年につきましても、多くの課題が山積をしています。
 まず、労使共通の最優先課題である「安全と健康」については、これまでと同様に労働組合の立場として安全と健康の確保に向けて取組みを強化して参ります。
次に、「新第2高炉への火入れ」については、労働組合が果たすべき役割のひとつに雇用の確保があります。世界最長稼働記録を更新中の第5高炉から、未だ稼働していない新第2高炉へのスイッチが、雇用確保に向けての必須課題と考えます。そのためには労使が課題を共有し、労働組合の役割として現場第一線の皆さんにやるべき事を解かり易く伝え、和歌山製鐵所における雇用の確保に結びつけなければなりません。
 また、今期は連合との期合わせのため、暫定的に一期一年の任期とし、この短いスパンの中で、実のある活動が展開できるよう、各支部との連携を今まで以上に強化し、計画的に活動を展開したいと考えます。
 そして、前期の課題として浮かび上がった各種理解活動については、これまで「新生和歌山労組」として行ってきた改革は継続し、我々の思いを職場組合員の皆さんに伝えるべく、目に見える組合活動を強化すると共に、組合役員のレベルアップを図る事で組合員の期待に添うことの出来る組織の構築を目指して参ります。
 これ以外にも、「組織機構・財政検討委員会の検証」「3000人を超える中核組織としての自覚と役割発揮」「旧堺労組との真の融合」「旧NSUWゾーンの組織統制と強化」「産業政策・政策制度への理解活動の推進」「60歳以降の雇用のあり方についての検討」「グラウンド等体育関連施設の早期建設」など、多くの課題が山積をしていますが、組合員の皆さんと心を一つに合わせ、和歌山労組のあるべき姿を追求して参りたいと思います。
 結びにあたり、来年一年が皆様とご家族にとって幸多い年である事をご祈念申し上げ、労働組合を代表しての総括のご挨拶とさせて頂きます。ご安全に。

以 上

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