日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

日本製鉄和歌山労働組合

会員

過去の挨拶一覧

  • 2024年度
  • 2023年度
  • 2022年度
  • 2021年度
  • 2020年度
  • 2019年度
  • 2018年度
  • 2017年度
  • 2016年度
  • 2015年度
  • 和歌山県和歌山市港11850番地
  • 電話番号
  • ファックス
  • 堺ブレイザーズを応援しよう
   

組合長 山本 龍一

組合長挨拶

2017年09月11日

 中央委員の皆様、ご安全に。

 和歌山労組第19代組合長に就任しました山本です。

 まずもって、9月1日から和歌山労組第51期がスタートしました。今期は再び1期2年となりますが、前期において池田前組合長が取組まれた活動のあり方や様々な改革、また顕在化した諸課題を継承すべく、じっくりと腰を据えつつスピード感を持って活動を展開することが求められることを冒頭触れておきたいと思います。

 さて、本日の第1回中央委員会開催にあたり、堺・海南地区の委員一同が和歌山地区へ出席頂いたことに感謝するとともに、今期の課題とわたくしの思い、そして中央委員の皆様へのお願いもあわせて、数点述べさせて頂きます。

 1点目は、「安全と健康」の確保についてです。

 我々鉄鋼業における労働災害は後を絶たず、新日鐵住金においても災害に歯止めが掛からない実態にあります。この現実を何としても打開しなくてはならず、会社もあらゆる角度から安全対策を講じており、和歌山労組としても「安全と健康」の確保を最優先課題と捉え、年間を通して様々な活動に取組んでいます。その甲斐もあり、和歌山製鐵所においては昨年に引き続き、今年も足元まで休業災害は発生していませんが、不休災害や軽処置災害が多発しており、警鐘が鳴り続けていることへ目を背けるわけにはいきません。労使・直協がさらに一丸となって決して手綱を緩めることなく「ゼロ災和歌山製鐵所」の実現に向けて愚直に安全活動の強化に努めて参りますので、各支部の一層のご協力をお願いします。

 また、健康面においても労使で取組みを強化する必要があり、とりわけメンタルヘルス対策には真正面から向き合わなければなりません。昨今、働き方改革が国家規模で大きな課題になっており、会社は長時間労働の削減に向けて早急な対策を進めていますが、労働組合としてもメンタルヘルスに関する知識・見識を深め、一定の役割を果たさなければならないと考えており、各支部ともしっかり議論していきたいと思っています。 

 2点目は、「和歌山製鐵所の経営基盤向上に資する経営対策の強化」についてです。

 労働組合の存在意義として、弱い立場の労働者を守るという大きな役割があります。その目的のひとつが雇用の確保であり、生活の安心・安定を求めるならば経営基盤が強固でなければなりません。我々にとって和歌山製鐵所の発展・成長が何より大事であることは言うまでもなく、和歌山労組として経営に向き合う姿勢が非常に大事であると考えます。特に、今次中期経営計画は最終年度として佳境を迎えています。例えば「設備」と「人」両面の強化については計画通り実行できたのか等、組合として総括をしなければなりませんし、次期中期経営計画が発表された時点でどのように受け止め、何をやるべきなのか等、様々な準備をしておかなければなりません。

そのひとつが、第5高炉から新第2高炉へスイッチするか否かという課題です。和歌山製鐵所は銑鋼一貫製鉄所であり全社における鉄源供給基地であること、また、他所の高炉休止が発表されている現況等を踏まえると、必ずや実現しなくてはなりません。ただし、鉄源コストの優位性や設備面・要人員面などのハードルをクリアしなければならず、ここは現場の底力をフルに発揮して頂く必要があります。そして、そのことが和歌山製鐵所全体の雇用の確保につながることをしっかり認識することが重要です。和歌山労組として、どのように経営に協力し何を提言するのか、しっかりとした持論を持ち、真正面から向き合うことが求められます。

 3点目は、「組合活動の原点は職場にあり」についてです。

 和歌山製鐵所の労務構成は一昔前から様変わりしています。再雇用者層と中堅者層以下の2極化という年齢バランスが特徴的で、特に組合員総数の3割強が30歳以下の青年女性部層となっており、製造現場への女性組合員も計画的な採用により増加しています。当然、職場からはこれまでにないニーズが高まっていることから、柔軟性を持って対応を図らなければなりません。したがって労働組合としてやるべきことは、職場の「生の声」を聴き、実態を把握すべく、組合員との面着活動をこれまで以上に強化することに尽きます。先ほど述べた「安全と健康」の確保や経営対策への課題、AP18・19春季取組み、60歳以降の就労に関する課題、ワーク・ライフ・バランスの実現、福利厚生施策の推進、また、今期は衆議院議員選挙や統一地方選挙が施行されるなど、諸課題は山積していますが、組合活動の原点はあくまでも職場にあり、職場に根ざした活動を実践することで組合員の理解・協力が得られる訳です。

 そこで、中央委員の皆様にお願いですが、職場組合員の代表として現場の声を聴き、支部で解決できることはしっかり対応して頂きたい。できないことは執行部へ確実に報・連・相をして頂きたい。また和歌山労組が取組んでいること、めざしていることを組合員にお伝え頂きたい。どうか風通しのよい職場づくりに向けて、支部役員としての役割と責任を果たして頂き、労働組合の求心力を高める大きな一助となって頂きたいと思います。

 結びになりますが、第51期の2年間、和歌山製鐵所の発展に寄与するとともに組合員の幸福を追求するという大義を果たすべく、23人の支部長を中心に全支部が活気に溢れ、執行部・支部・青年女性部が一枚岩となって邁進しようではありませんか。

 そのことを心からお願い申し上げ、組合長の挨拶に代えさせて頂きます。

 共に頑張りましょう。ご安全に。

ページトップ

copyright© Nippon Steel all rights reserved.