日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

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組合長 山本 龍一

組合長挨拶

2022年08月31日

組合員の皆様へ

 ご安全に。和歌山労組は、8月31日をもって第53期前半年度を終了致します。コロナ禍での制限を継続しながらも可能な限り活動を展開してきましたので、1年間を振り返り、総括という形でご挨拶を申し上げます。

今期は、執行部8名、支部長24名、それぞれが和歌山・堺・海南各地区の職場代表として、組合員とご家族の幸せを追求するという大義を果たすべく、労働組合主義を掲げながら山積する諸課題の解決に向けて全力で取り組んできました。評価に値すること、反省すべきこと、次へのチャンスが生まれたこと等、色々ありましたが、本来やりたいことを我慢しながらも役員全員の知恵と工夫で実績を積み重ねて参りました。

まず、「安全と健康の確保」に対しては、執行部による労使協議、職場労使の連携、直協の一体感など、無災害製鉄所をめざすべく門前立哨、安全巡視、研修会、啓発活動、安全監査など、幅広く労働組合としての活動を展開してきたところです。

しかしながら、この1年間は本当に不休災害や軽処置災害が止まらず、何とか食い止めてきた休業災害が2件も発生してしまいました。警鐘が鳴り続けていたにも関わらず、防げなかった残念な結果です。武道では「礼に始まり礼に終わる」と言いますが、我々では「安全に始まり安全に終わる」、すなわち「原点に帰る」という意味であります。現状の職場には問題があるとの厳しい目線で労使・直協が今一度、元気な「ご安全に」の挨拶を実践しながら犠牲者を出さない・出させない安全活動に、今後も取り組んで参りましょう。

次に、AP22春季取り組みでは、組合員のさらなる活力発揮と優秀な人材の確保・定着など、「好循環」に最も資する「人への投資」として賃金改善一本に絞り、2022年度・2023年度ともに3,500円を要求しました。会社回答は2022年度3,000円、2023年度2,000円という、複数年での交渉を始めた1998年以降で最高額となる結果であったことから、総合的には「満点」の価値がある春季取り組みとして組合員の皆様に受け止めていただきました。

もちろん、その背景には生産設備構造対策による設備休止に伴い、新たな職場で慣れない作業と向き合われている仲間の皆様、時間外労働の抑制、臨時休業など、生活水準の低下を余儀なくされつつ、歯を食いしばって会社諸施策へ協力してきた自負、これらの苦労があるからこそ、堂々と「人への投資」を主張し、会社も組合員の心情を慮りながら、真摯に団体交渉を重ねてきました。そして会社は、苦境に陥っても揺るぐことのない組合員との信頼関係、労使が心を一つにして課題に立ち向かって行く信念、これらが何にも増して重要とのメッセージを込めて回答を決断した、そのような意義ある春季取り組みであったと評価しております。

続いて、職場の皆様から絶大なるご支援を受けて初当選した村田きょうこ参議院議員におかれましては、8月3日からの第209回国会で初登院され、基幹労連の代表として新たな一歩を踏み出されました。振り返ると、昨年の3月31日に開催された基幹労連和歌山県本部主催の「ふれあい対話集会」に参加するべく、村田きょうこ氏は神田中央執行委員長とともに初めて組合会館に来られました。全国オルグの第1回目を和歌山から始められ、516 日間にわたり各地を駆け巡りました。当初は不安な気持ちでいっぱいだったようですが和歌山の皆様に励まされ、全国を回る勇気と確信を得られたとのことでした。以降、各支部を中心に盛り上げ活動を途切れることなく継続していただき、村田議員の誕生に和歌山労組は大きく貢献できたことを、改めて皆様と共有したいと思います。近いうちに村田議員を和歌山へお招きしますので、当時と変わらぬエールを送っていただくとともに国政と鉄鋼産業の橋渡し役として大いに期待して参りましょう。

さらには、今期の重点施策として取り組んだ組織力の更なる強化について、本部である執行部は8人それぞれがテーマを持って会社ならびに上部・地域団体への責任を果たしてきたところであり、貴重な経験を積ませてもらっています。一方、支部におかれましては、これまで以上に強い職場労使関係を構築しながら組合員の負託に応えていただきました。特に、折々の職場討議・説明会については、支部会議として開催していただき、従前の執行部ありきの形式と比較して桁違いの開催回数ならびに参加人数が定着したところです。後半年度も現場の組合長である支部長を先頭に、24支部それぞれの特性を活かしながら和歌山労組を支えていただきますよう、お願い致します。

ところで、コロナ禍に鑑み、支部における行事やレクリエーションを自粛せざるを得ない中、唯一、青年女性部において数々のイベントを実施していただきました。青女学校やレザークラフト教室、いちご狩り、USJ日帰りツアーなど、コロナ感染対策を十二分に講じながら大いに盛り上げを図っていただき、あらためて若者のパワーを感じた次第です。引き続き感染対策のもと、人的交流の場として活気溢れる企画・立案をしていただくよう、お願い致します。

いずれにしましても、和歌山労組は、和歌山・堺・海南の3拠点に24支部を構え、安全衛生、経営諸施策、職場環境、福利厚生、政策実現など、労使・直協一丸となって労働条件の維持・向上に資する取り組みを継続してきました。我々には高炉一基体制のもと、シームレス鋼管、メガハイパービーム、高グレードハイカーボン薄板など、特色のある製品を世に送り出す責任があり、その主役は組合員の皆様、リーディングは支部役員の皆様であります。足もとの厳しい社会・経済情勢、将来へのカーボンニュートラルなど、関西製鉄所和歌山地区も世間同様に前途多難ですが、労働組合の立場で製鉄所を守るべく、職場を守り、弱い立場の人を守る。そのような労働組合主義を掲げながら、後半年度も組合員の皆様と頑張って参りたい、そのことをお願いし、前半年度の総括とさせていただきます。

ご安全に。

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