日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

日本製鉄和歌山労働組合

会員

過去の挨拶一覧

  • 2024年度
  • 2023年度
  • 2022年度
  • 2021年度
  • 2020年度
  • 2019年度
  • 2018年度
  • 2017年度
  • 2016年度
  • 2015年度
  • 和歌山県和歌山市港11850番地
  • 電話番号
  • ファックス
  • 堺ブレイザーズを応援しよう
   

組合長 山本龍一

組合長挨拶

2019年08月29日

【和歌山労組第51期総括の挨拶】

 ご安全に。
 第51期後半年度、最後の中央委員会へのご対応、大変お疲れ様でした。

 今月末を持ちまして、2年間の任期が終了致します。この1年間を振り返り、総括としてご挨拶を申し上げたいと思います。

 まずは、支部役員ならびに青年女性部の皆様におかれましては、後半年度も、それぞれ日頃の業務が逼迫する中、組合活動にご尽力を頂き、心から感謝を申し上げます。おかげさまで、活動方針に沿った取組みを展開することが出来たと認識しており、改めて和歌山労組の組織力に頭の下がる思いです。ただし、部分的に課題が残ったことは否めず、来期への宿題とさせて頂きます。

 数点に絞って振り返りたいと思いますが、和歌山労組としての総括は、先ほどご確認頂いた通りですので、わたくし自身の所見との位置付けでお聞き頂ければと思います。

まず1点目である「安全と健康の確保」については、労使の垣根を越えて、忌憚のない議論を重ねながら、支部と連携して様々な取組みを展開できたと自負しております。

 しかしながら、結果を振り返ると、休業災害が発生し、統計外とは言え、あってはならない死亡災害の発生、不休災害・熱中症の多発と、合格点を頂けない安全成績であることはご承知の通りです。和歌山製鉄所の安全は、全社における「お手本」と言われておりましたが、結果がすべてであり、足らざるを補うべく、労使・直協の更なる連携力が求められています。とりわけ、各職場における直営のみならず、協力会社の方々がストレスなくお仕事をされているか、和歌山製鉄所を支える同志として、職場の環境を見つめて頂きたいと思います。

 2点目は、「経営対策」についてであります。下期および上期における労使経営委員会を中心に、中期経営計画に基づく設備・操業・業績など、会社からの惜しみない情報提供のもと、労働組合として雇用基盤の強化に資するアクションを起こして参りました。和歌山で悲願の1・2高炉体制が確立され、出銑量500万トンを超える体制となった今、全社の期待に応えるべく、出銑・出鋼・圧延・製品・物流・出荷・設備保全・エネルギーなど、組合員の持ち場立場でのご奮闘を願うばかりです。その中で、課題や問題が顕在化したならば、労働組合として経営対策を発揮して参りますので、堺地区・海南地区を含めて現場からのボトムアップな情報提供をお願い致します。今後は海南地区のシームレス鋼管ミル集約や日鉄スチールの製鋼設備休止への課題がありますので、併せてお願い致します。

 3点目は、組合員の生活の安心・安定に向けたテーマであるAP春季取組みや65歳一律定年延長につきましては、日本製鉄労連との連携の元、職場には前広な情報を発信して参りました。特に65歳一律定年延長に関する具体的な制度内容は、来期において労使議論が再開されますので、これまで通りタイムリーに情報をお繋ぎ致しますが、賃金体系や退職金の取り扱い、健康面への不安など、これまで職場からお聞きしているご意見はしっかりと日本製鉄労連に意見反映して参ります。

 ワーク・ライフ・バランスの課題につきましては、働き方改革として労働時間そのものの短縮が至上命題でありますが、大変ご苦労をされていると認識しております。多岐に亘る業務量をどのように「断捨離」して生産性を向上させるか、組合活動も同様、やるべき事・やらなければならない事と、やめる事・やめてもいい事を判断し、来期は更なる職場と組合の一体感を醸成していく思いでありますので、組合員から忌憚のないご意見を頂きます様よろしくお願い致します。

 4点目は、産業政策・政策制度課題であります。特に4月の統一地方選挙および7月の参議院議員選挙において、支部長を中心とする職場組合員の皆様に絶大なるご理解とご協力を頂きながら、我々働く者の代弁者を国会・地方議会に送り出す運動を起こして参りました。よかった結果もあれば残念な結果もありましたが、労働運動の原点は企業内における労働諸条件の向上と企業外である政策実現活動の両輪であります。どちらが欠けても組合員の幸福を追求することは出来ません。来期は推薦議員とともに汗をかき、組合員への理解活動に時間を費やして参ります。

 そして5点目は、和歌山労使による組織の活性化に努めてきたことです。諸般の事情により開催出来なかった行事もありましたが、運動会、ソフトボール大会、駅伝大会など、従来から進化したユニオン杯が開催できたことは、正に職場組合員のご協力のおかげであり、今後益々の盛り上げを図るべく、行事へのご参加はもちろんのこと、新しいアイデアを惜しみなく聞かせて頂ければ嬉しい限りです。また、青年女性部層のご活躍が和歌山製鉄所を更に元気にさせる源でもありますので、若い力を存分に発揮頂ける様、バックアップをして参ります。

 大きく5点に絞り申し上げましたが、わたくし自身、組合長1年生として支部役員の皆様にお支え頂きながら、和歌山労組第51期の舵取りをさせて頂きました。

 支部を通じての職場とのコミュニケーション、製鉄所幹部との連携、上部団体・地域団体に対する役割と責任、推薦議員やこくみん共済coop・労金との関りなど、全力で向き合って参りましたが、思うように動けなかったり空回りしたり、結果に課題があったりと、反省すべき点は多々ございます。更に、中央委員会の場で、職場の代表である委員の皆様と、もう少し議論をしたかったことは本音であり、来期は忌憚のない意見交換が出来るよう、一考して参ります。3,000人を超える組織の長として、精進に精進を重ね、和歌山労組第52期における労働運動に2期目の組合長として果敢に挑戦していく決意でおります。

 今任期をもってご退任されます執行部・支部長・中央委員・支部委員・青年女性部委員の皆様に対し、これまでの組合活動に対するご理解とご協力に衷心よりお礼を申し上げますとともに、今後とも変わらぬご支援を賜ります様お願い致します。特に、中央委員会議長の皆様には最後までスムーズな進行に努めて頂きましたこと、重ねて感謝を申し上げます。

 結びとして、和歌山労組のめざすべき「礎づくり」はまだまだ道半ばであります。和歌山・堺・海南地区の更なる一体感、労使・直協の更なる一体感、そして執行部・支部・青年女性部の更なる一体感を醸成し、組合員の皆様が日本製鉄和歌山労働組合員として、職場で更なるご活躍をされますとともに、ご家族を含めた生活の安心・安定が継続することを心からご祈念申し上げ、第51期の総括とさせて頂きます。

ご安全に。 

ページトップ

copyright© Nippon Steel all rights reserved.