日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

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組合長  中濱 秀之

組合長挨拶

2023年09月04日

第54期第1回中央委員会挨拶

 中央委員の皆様、ご安全に。

 この度、和歌山労組第20代組合長に就任いたしました中濱です。

 本日は、第1回中央委員会という事で、堺・海南地区の中央委員、青年女性部の皆様にも大変お忙しい中、組合会館にお集まりいただき、ありがとうございます。

 まずは、新型コロナウイルス感染症が5月から第5類に移行され、ようやく我々の社会生活や経済活動が日常を取り戻しつつありますが、コロナ禍の3年半の間は、様々な活動が制限される中で、和歌山労組がめざす組織力強化に向け、支部会議を軸に、各支部が主体性を持った活動を展開して頂いた事に対し、あらためて御礼を申し上げます。

 9月1日より第54期がスタートしましたが、今任期においては、第49期以降、歴代の組合長が取り組んでこられた様々な課題・問題の解決、そして、新たな時代を見据えた改革を今一度振り返り、それらを踏襲しつつ更に、深化・発展させていくことが肝要であると考えています。

 その上で、和歌山労組が抱える多くの課題について、中央委員の皆さんと共有し、一層のご理解とご協力を賜り、今任期の活動を進めて参りたいと思いますので宜しくお願い致します。

 それでは、第1回中央委員会の開催にあたり、今期の和歌山労組の課題、労使の課題、そして中央委員の皆様へのお願いについて、数点申し述べます。

 まず、1点目は、「安全と健康」の確保についてです。

 我々が会社生活や社会生活を営む上で「安全と健康」が基本であることは、周知の事実であり、この数年間は安全6則が現場に浸透してきたことで重篤な災害は減少傾向にあります。しかしながら、本年、関西製鉄所では不休以上の災害が例年の2倍以上発生し、「非常事態宣言」が出されるなど危機的な状況が続いています。労働組合としても、さらに労使・直協が一丸となった安全活動を強化し災害の撲滅をめざして参りますので、引き続き各支部のご協力をお願いいたします。

 また、健康面においては、メンタル疾患、長時間労働による健康障害を防止すべく労使で取り組みを強化する必要があります。とりわけメンタルヘルス対策については、職場内のコミュニケーションが重要な役割を果たすことから、ハラスメント対策も含め、各支部との連携をしっかりと図り労働組合としての役割を果たして参ります。

 2点目は、「関西製鉄所の経営基盤の強化」についてです。

 労働組合が果たすべき大きな役割のひとつに、雇用の確保があります。関西製鉄所和歌山地区は、「生産設備構造対策」において、第1高炉をはじめ上工程を中心に設備が休止され、今後2025年度末までに、薄板工場、第4号コークス炉、小径シームレス西工場の休止が予定されています。まずは、当該職場で働く組合員の雇用と生活の安心・安定を確保すべく全力で取り組んで参ります。そして、現在は世界規模でカーボンニュートラルの実現に向けた競争が激化しており、高炉から電気炉へのシフトや、水素還元製鉄をはじめとする新技術の開発等、鉄鋼産業は大きな転換期を迎えています。この激動の時代を乗り越えていくためには、労使が常に課題を共有し、関西製鉄所和歌山地区における雇用の確保に結びつけることが必要であり、労働組合として職場第一線の皆さんに、今やるべき事をしっかりと分かり易く伝えて参ります。

 3点目は、「更なる一体感の醸成」についてです。

 冒頭でも申し上げましたが、3年半のコロナ禍の間に、リモートワークの拡大等で働き方改革が進んだ職場もあり、一概に全てがマイナスであったとは言えませんが、非常に多くのものが失われました。その中で我々にとっての大きな損失が、一体感であると感じています。それは、リモートでは補えない部分、職場での会話や懇親会、行事やイベント等に制限がかけられた結果、コミュニケーションの場が欠如したことで、人間関係が希薄になってしまったことが大きな要因であり、その結果がメンタル疾患や離職者の増加、一人作業ではなく複数人での作業時の災害が増えていることにも少なからず影響していると考えます。

 関西製鉄所和歌山地区を安全で働きやすい活気ある製鉄所にするためには、職場内、労働組合と会社、直営と協力会社が今まで以上にコミュニケーションを図り、一体感を醸成することが求められています。

 近年、関西製鉄所和歌山地区の労務構成も大きく変化し、特に組合員総数の3割強が30歳以下の青年女性部層となっており、操業整備系の女性組合員も増加していることから、職場のニーズも多様化し、柔軟性を持って対応を図らなければなりません。今期より和歌山労組に初の女性執行委員が誕生したことから、これまで以上に幅広く職場の「生の声」を聴いて実態を把握し、それを基に、先ほど述べた「安全と健康」の確保や経営対策、AP24春季取り組み、ワーク・ライフ・バランスの実現、また、政策実現活動につなげて参る所存です。

 結びになりますが、和歌山労組第54期の活動へのご理解とご協力、そして、大きなご支援を賜ります事をお願い申し上げ、今任期スタートにあたってのご挨拶とさせて頂きます。

 ご安全に!

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