日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

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組合長 中濱秀之

組合長挨拶

2023年10月13日


【第11回定期大会組合長挨拶】

 大会代議員の皆様、ご安全に!!

 和歌山労組「第11回定期大会」へのご対応、大変お疲れ様でございます。

 開会にあたり、和歌山労組を代表してご挨拶を申し上げます。

 まずもって、組合員の皆様におかれましては、日頃より和歌山労組の諸活動に対し多大なるご理解・ご協力を頂き、心より感謝を申し上げます。

 前期の後半年度は、ほとんどがコロナ禍にあり、様々な制限・制約があったにもかかわらず、安全衛生活動はもとより、各支部が工夫を凝らしできる限りの活動を展開して頂き、盛り上げを図った一年であったと実感しております。

 また、職場においても、安全・環境・防災を最優先に、日々の安定操業にご尽力を頂いている点につきましても、重ねてお礼を申し上げる次第であります。

 さて、本日の定期大会には、公私とも大変ご多用中にもかかわらず、多くのご来賓の皆様にご臨席を賜っております。本大会に華を添えて頂き、和歌山労組を代表して厚くお礼を申し上げます。

 和歌山労組の第54期は執行部8名、24支部体制で9月1日よりスタートしました。今任期においては、第49期以降、歴代の組合長が取り組んでこられた様々な課題・問題の解決、そして、新たな時代を見据えた改革について今一度振り返り、それらを踏襲しながら更に深化・発展させていくことが肝要であると考えています。

 その上で、労働組合主義を掲げ、和歌山労組が抱える多くの課題を解決すべく、全力で取り組んでいく所存であります。

 後ほど、運動の基本スタンスや前半年度の活動内容についてご審議を頂きますが、私からは、今期の活動において改めて組合員の皆様と認識を共有すべきことを、3点に絞り申し上げたいと思います。

 1点目は、やはり「安全と健康の確保」であることは言うまでもありません。

 和歌山地区では、今年に入り本日まで休業災害が2件、不休災害が19件発生しており、依然として危機的な状況が続いています。過去に重篤な災害が多発した時代を教訓にし、先輩方が長年かけて築き上げてきた「安全に強い和歌山」が、いま根底から揺らいでいます。組合員はもとより、構内で働くすべての仲間が安全で安心して働ける職場を取り戻すべく、労使・直協の垣根を越えて職場の本質的な災害リスクを徹底的に洗い出さなければなりません。

 執行部においても、無災害職場を構築するべく、労働組合ができうる限りの安全活動を実践することはもとより、今年度より実施されている「安全活動の選択と集中」についても、本来の目的である現場力の向上につながっているのか、しっかりと検証を行って参ります。

 2点目は経営諸施策への対応についてであります。

 2021年に発表された「中長期経営計画」において、関西製鉄所和歌山地区では2025年度末までに、薄板工場、第4コークス炉、海南小径製管工場西ミルの休止が予定されています。国内製鉄事業を再構築し「つくる力」を強化すべく、大変重要な施策でありますが、同時にこれまで慣れ親しんだ職場がなくなってしまう組合員の心情は計り知れないものが有ります。労働組合はその心情を十分斟酌しながら、経営委員会を中心に進捗状況や対応について、適宜チェックをして参りますので、まずは、それぞれの立場で与えられた役割と責任をしっかりと果たして頂きますようお願い申し上げます。

 そして、現在の鉄鋼産業は、内需の縮減や、資源・エネルギー価格の高止まり、欧米のインフレ長期化など、様々な要因により、厳しい事業環境が続く見通しにあり、加えて世界規模でカーボンニュートラルの実現に向けた競争が激しさを増す中、大きな転換期を迎えています。

 和歌山労組は労働組合主義の観点に立ち、会社が厳しい競争を勝ち抜き、生き残るためにも経営基盤の強化に対し是々非々で協力していく姿勢を示しています。そのことが組合員の働く場、すなわち雇用の確保に直結するということをご理解頂き、関西製鉄所和歌山地区で働く皆様が会社の発展に大きく寄与され、誇りを持てる会社になることを切望致します。

 3点目は政策実現活動についてです。

 昨年の第26回参議院議員選挙では、JAMとの共闘で臨んだ結果、見事に「村田きょうこ」参議院議員を誕生させることができました。和歌山・堺・海南地区の支部が緊密な連携を図りながら全組合員との対話活動を丁寧に積み重ねた結果であり、改めて感謝を申し上げます。

 さらに、本年4月の和歌山市議会議員選挙においては、寒川議員の後継者として、「清末ひろよし」氏が初陣に臨み、立派な成績で当選を果たすことができました。各支部が後援会として、組織の総力を結集し力の限りご支援いただいた結果であります。

 当選以降、「村田きょうこ」参議院議員は、ものづくり産業、鉄鋼産業のため、「清末ひろよし」市議会議員は、和歌山市民・組合員・製鉄所のために、日々奮闘をいただいております。和歌山労組は、両名に加え、各推薦議員の活躍をタイムリーにお伝えするとともに、生活総点検活動で出された多くのご意見をはじめ、皆様の声を「国政・県政・市政」に届けるべく、各議員との更なる連携強化を図って参ります。

 そして、後ほど特別報告をさせていただきますが、2025年7月に施行される「第27回参議院議員選挙」において、JAMの組織内候補予定者である「郡山りょう」氏を推薦することになりました。

 我々ものづくり産業の代表として、一人でも多くの代弁者を議会に送り出すことはもとより、今回当選がかなわなければ、5年後の「村田きょうこ」氏の選挙に大きな影響が出ることも考えられ、何としても「郡山りょう」氏を国政に送り出さなければなりません。今一度、和歌山労組の強固な組織力により、基幹労連・日本製鉄労連の構成組織をリードする気概を持って、必勝に向けた取り組みを進めて参りましょう。

 その他にも今期の課題として、AP24春季取り組みにおいては、賃金改善の要求はもちろんのこと、賃金以外の項目についても、優秀な人材の確保・定着、離職防止に向けて前向きに検討し要求をすべきであり、鉄鋼産業が魅力ある産業であることを示さなければなりません。そのためにも、職場組合員の皆様には支部会議や討論集会において、積極的に議論への参画をお願い致します。一方、職場の環境改善や、ワーク・ライフ・バランスの実現、男女共同参画の推進など、職場に直結した重要課題についても、引き続き労使の連携を図りながら進めて参ります。

 結びとして、和歌山労組第54期においても、組合員の皆様には和歌山・堺・海南それぞれの地区において、安全環境防災を最優先に日々ご尽力頂くとともに、コロナ禍を乗り越えた今、再び和歌山地区の一体感を取り戻すべく、組合活動に対する絶大なるご理解とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げ、第11回定期大会開会にあたってのご挨拶に代えさせて頂きます。ともに頑張りましょう。

 ご安全に!

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