日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

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組合長 山本龍一

組合長挨拶

2020年10月01日

【和歌山労組第8回定期大会  組合長挨拶】

 大会代議員の皆様、ご安全に。

 和歌山労組「第8回定期大会」へのご対応、大変お疲れ様でございます。

 開会にあたり、和歌山労組を代表してご挨拶を申し上げます。

 まずもって、組合員の皆様におかれましては、平素より和歌山労組の諸活動に対し、多大なるご理解・ご協力を頂いておりますこと、衷心よりお礼を申し上げます。

 おかげさまで、昨年9月からの第52期前半年度において、我々の原点である安全衛生活動や生活総点検活動の推進など、各支部ご協力のもと、コロナ禍においても一定の前進が図られたのではと実感しております。職場においても、安全環境防災を最優先とした日々の安定操業にご尽力を頂いている点につきまして、重ねてお礼を申し上げる次第であります。

 先ほど司会からもありました通り、本定期大会は新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、代議員数を縮減させて頂きました。また、ご来賓につきましても謹んでご遠慮させて頂こうと考えておりましたが、当労組特別執行委員であります、連合和歌山会長の池田祐輔様、基幹労連中央執行委員の黒島巌様、日本製鉄労連本部執行委員の稲垣利光様のお三方のみ、ご無理を申し上げお越し頂きました。公私ともご多用にも関わらず、本大会に華を添えて頂き、和歌山労組を代表して厚くお礼を申し上げます。

 さて、和歌山労組は後半年度においても、まずは職場の「安全と健康の確保」を一丁目一番地として、現場巡視や「全社安全の日」を中心とした門前立哨、労使話し合いの場における職場環境の改善要求など、各支部のご協力を得ながら愚直に実践して参りたいと考えています。また、AP21春季取組み、2021年年間一時金、ワーク・ライフ・バランスの実現、定年年齢の65歳への引き上げおよび関連する新人事処遇制度のスタート等、山積する重要な課題に対しても真摯に対応すべく、職場との議論・連携を図って参りたいと考えています。

 そのもとで、重要な2点に触れておきたいと思います。

 1点目は、我々が直面している鉄鋼産業および日本製鉄の厳しい経営状況に対し、労働組合としてどのように考え、向き合うのかといった事が求められています。2020年の世界鉄鋼需要は16.5億トンとコロナウイルスの影響で2019年から減少するものの、2021年は17.2億トンに回復する見込みであり、世界の人口増加予測や経済成長予測等を踏まえると、長期的に見ても世界の鉄鋼需要は拡大傾向が続くと予想されています。

 しかしながら、今や中国の鉄鋼メーカーは粗鋼生産量で世界シェアの過半を占めるとともに、技術力の向上により高級鋼の分野も拡大基調が見られ、日本鉄鋼業の国際競争力は新たな局面を迎えていると言わざるを得ません。

本年2月に発表された生産設備構造対策ならびに4月に発足した6製鉄所体制など、「選択と集中」による大合理化を推し進めなければならない意味合いを、改めて理解する必要があります。とりわけ、関西製鉄所和歌山地区においては、急激な需要減少に伴い、第1高炉のバンキングおよび第5コークス炉が生産調整休止となり、2年後には第1高炉、第4・5コークス炉、第5-1焼結機、第3連続鋳造機の一部設備がそれぞれ休止し、第2高炉1基体制となることが決まっております。

 当該職場の皆様には、職場のご異動をお願いせざるを得ず、ご苦労をお掛けすることになりますが、和歌山労組は労働組合主義の観点に立ち、会社が生き残るためにも経営基盤の立て直しに是々非々で協力していく姿勢を示しております。そのことが組合員の働く場、すなわち雇用の確保に直結するということを何卒ご理解頂きたいと思います。日本製鉄が今回の施策を機に「総合力世界№1の鉄鋼メーカー」の地位を奪取するべく、組合員お一人おひとりが、雇用先である自分の会社・職場を今後も支えていくとの意欲や気概を持って挑戦して頂く事が何よりも不可欠であります。関西製鉄所の和歌山地区で働く皆様が会社の発展に大きく寄与され、胸を張って誇りを持てる名実とも素晴らしい会社にすることを、組合員の立場で頑張って頂きたいと切望致します。もちろん、労働組合としましても全力で皆様と向き合って参ります。

 2点目は、政策実現への取組みについてであります。政局の動向についてはご承知の通りであり、とりわけ野党の再編に対する労働組合の在り方が世間から注目されています。ナショナルセンターである連合や基幹労連は「立憲民主党」「国民民主党」の両党を支援すると表明されており、和歌山労組も同調していくことになります。後ほど池田会長からご挨拶を賜りますが、トピックス等、お触れ頂けると思いますので全員で認識共有を図りたいと思います。

 一方、基幹労連は第26回参議院議員選挙への組織内候補者の擁立を断念し、引き続きJAMとの共闘により具体的な検討を進めるとしていること、また衆議院解散による総選挙の時期が注目される中、和歌山労組推薦議員であり基幹労連国政フォーラム幹事長でもある岸本周平さんを、これまで以上に支援する体制を整えること、この2つのテーマについて、マクロ的な観点で組合員の生活の安心・安定に繋げるべく、執行部と各支部の連携を強化しながら推し進めて参りますので、絶大なるご理解とご協力をお願いする次第です。

 いずれにしましても、本定期大会にご出席されている代議員の皆様におかれましては、わたくしから申し上げた重要な2点を含む後半年度の課題について、職場に漏れなくお繋ぎ頂きますとともに、後ほどご提案致します活動方針や予算に対するご審議をよろしくお願い致します。コロナウイルスの収束が全く見通せない状況ではありますが、今後も感染拡大防止策を万全に行ったうえで、和歌山労組の存在意義・求心力を高めていくべく、労使・直協一丸となって邁進して参りましょう。

 結びとして、和歌山労組第52期後半年度も和歌山・堺・海南それぞれの地区において、安全環境防災を最優先に日々ご尽力を頂くとともに、この一年間の組合活動に対する絶大なるご理解とご協力を賜ります様、心からお願い申し上げ、第8回定期大会開会にあたっての挨拶に代えさせて頂きます。

 共に頑張りましょう。ご安全に。

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