日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

日本製鉄和歌山労働組合

会員

過去の挨拶一覧

  • 2024年度
  • 2023年度
  • 2022年度
  • 2021年度
  • 2020年度
  • 2019年度
  • 2018年度
  • 2017年度
  • 2016年度
  • 2015年度
  • 和歌山県和歌山市港11850番地
  • 電話番号
  • ファックス
  • 堺ブレイザーズを応援しよう
   

組合長 山本 龍一

組合長挨拶

2021年10月11日

【和歌山労組第9回定期大会

 組合長挨拶】

 大会代議員の皆様、ご安全に。

 和歌山労組「第9回定期大会」へのご対応、大変お疲れ様でございます。

 開会にあたり、和歌山労組を代表してご挨拶を申し上げます。

 まずもって、組合員の皆様におかれましては、新型コロナウイルス感染症の収束が未だ見通せず、長期に亘り不自由な毎日を余儀なくされておりますが、ご家族含めて感染対策を継続しながら日々過ごされておりますこと、心から敬意を表する次第です。

 また、和歌山市北部にお住いの組合員におかれましては、10月3日午後、紀の川に架かる六十谷水管橋の一部が崩落し、生活用水が絶たれてしまうという最悪の事態に直面されました。ご不便な生活を強いられましたこと、心からお見舞い申し上げます。なお、本日ようやく復旧され送水が再開されましたが、元の生活リズムを取り戻すまで時間がかかるかも知れません。ご家族ともどもご自愛のほどお祈り申し上げます。

 こうした環境下においても、和歌山労組の前期からの様々な活動に対し、多大なるご理解とご協力を頂いております。労働組合を代表して衷心よりお礼を申し上げる次第です。

 先ほど司会からもありました通り、本定期大会は昨年に引き続き、コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、代議員数を縮減させて頂きましたこと、ご了承願います。そうした中でも、本日は公私とも大変ご多用中にもかかわらず、ご来賓の皆様にご臨席を賜っております。

 まず、我々の上部団体である日本製鉄労連の「青雲会長」、和歌山労組特別執行委員であるお二方、連合和歌山の「池田会長」、日本製鉄労連の「稲垣本部執行委員」、なお池田会長におかれましては、こくみん共済coop和歌山推進本部長にもご就任されております。また、和歌山労組推薦議員団からは「岸本衆議院議員」、「寒川和歌山市議会議員」、そして、基幹労連における第26回参議院議員選挙擁立候補予定者の「村田きょうこ」氏、以上の皆様であります。本定期大会に華を添えて頂き、和歌山労組を代表して厚くお礼申し上げます。

 さて、和歌山労組は、9月から第53期として執行部8名体制のもと、全24支部との連携をより一層強固なものとし、組合員とご家族の幸せを追求するという大義を果たすべく、労働組合主義を掲げながら、山積する諸課題の解決に向けて全力で取り組んでいく所存であります。

 そのうえで、まず組合員の皆様には「安全と健康の確保」を喫緊の課題として捉えて頂き、今一度、無災害職場の確立に向けて日々の安全確保の徹底をお願い致します。和歌山・堺・海南各地区においては、現時点で休業災害は発生していないものの、不休・軽処置災害が直協問わず頻発しており、予断を許さない状況であると言えます。どうかルール厳守、KYの徹底、作業者同士の声かけ、6則違反の撲滅など、ご自身と仲間を守るために愚直な安全行動を実践して下さい。労働組合としましては、製鉄所各門での安全立哨や職場パトロール等を通じて働く仲間への声かけ、また労使話し合いの場における安全確保への更なる推進に向けた要請など、安全に対する役割と責任を果たして参ります。

 次に、経営諸施策への対応についてですが、関西製鉄所和歌山地区では日本製鉄グループの中長期経営計画で示された休止ラインの一部が実行されました。具体的には、第1高炉、第5コークス炉、第5―1焼結機が9月末をもって惜しまれつつ役目を終えられたところです。長年にわたり操業・整備を担って頂いた組合員の心情を慮ると心苦しいばかりですが、国内製鉄事業の再構築を果たし、将来にわたり収益力のある中核製鉄所として存在し続けるための生き残りをかけた経営戦略と受け止めています。今後は薄板の全ラインや海南小径シームレス西ミルラインの休止が予定されており、更なる痛みを伴う施策と向き合わなければなりませんが、安定した経営基盤の確立をめざすことが組合員の生活の安心・安定に直結するとの好循環理論のもと、労働組合として経営諸施策の課題と真摯に向き合って参ります。

 続いて、組合員の生活を充実させる運動として、前半年度にはAP22春季取り組みを展開します。2年サイクルの総合改善年度として、まずは12月に開催される日本製鉄労連の討論集会に向けて、和歌山労組として人事処遇制度改訂も踏まえながら各支部との連携により議論して参ります。ワーク・ライフ・バランスの観点では、実労働時間の削減や年休取得率の向上はもとより、フレックス勤務、テレワーク等の働き方改革を一層推進するとともに、生活総点検活動を通じて職場環境の改善を推し進めるなど、魅力ある労働諸条件の実現を労使で進めて参ります。

 ところで、今期の重点施策として和歌山労組の組織力を一層高めるべく、本部と支部の役割を明確にしながら、3,000人組合員への責任をしっかり担っていこうとのスタンスを掲げました。その狙いとしては、日本製鉄労連の中核組織として、上部・地域団体や推薦議員との緊密な連携、労使関係の更なる構築、支部とのタイムリーな情報交換など、執行部として組織全体の統制を図ることに集中する一方、支部におかれましては、職場に直結するそれぞれのグループであり、支部長は現場の組合長であるとの矜持のもと、毎月の支部委員会での議論を踏まえ、労使対等の立場で支部長と室・工場長が緊張と信頼の関係を築きながら、職場労使委員会や安全衛生委員会を中心に組合員の期待と信頼に応えて頂きたいと考えます。もちろん、執行部としてはふれあい対話活動等で職場の生の声を聞かせて頂くとともに、支部長とは常に連携を図り、職場実態の把握に努めながら労働組合としての機能を充実させて参りますので、山積する課題の解決に向けて頑張って参りましょう。

 そして大きな課題として挙げられるのが、政策実現への取り組みであります。我々の産業が発展するための産業政策や社会保障を充実させる政策制度、身近な生活諸課題の改善など、企業労使のみでは解決できないテーマが山ほどあり、これらを労働組合の力で改善を図るべく今日まで推進してきました。そして、いよいよ衆議院の解散に伴う第49回総選挙が今月下旬に執り行われます。今回、和歌山労組が推薦決定した候補予定者の中で、特に和歌山1区では基幹労連国政フォーラム幹事長でもある岸本周平さん、和歌山2区では藤井みきおさん、それぞれに対する惜しみない支援の展開について、支部を中心とした職場の皆様にご協力をお願いする次第です。与党を利することなき様、連合和歌山や基幹労連和歌山県本部と団結して頑張って参ります。

 さらに、来年7月に執行される第26回参議院議員選挙では、基幹労連の擁立候補予定者であり、和歌山労組も推薦決定している村田きょうこ氏を必ずや国会の場にデビューして頂くため、JAM和歌山の皆様とも連携しながら全力で取り組んで参ります。村田さんのご経歴や基幹労連の政策に精通されている点については、ホームページやSNSを通じてご確認頂けますし、お人柄は申し分なく国会議員の資質は十二分に備わっております。全組合員の絶大なるご支援を賜ります様、よろしくお願い致します。

 このように、今期においても多岐にわたる重要な課題へ挑戦していかなければなりませんが、その原動力の一つが青年女性部層であり女性のパワーが不可欠であります。男女共同参画の推進はもとより、ダイバーシティ&インクルージョンの促進など、新たな時流に乗り遅れることなく、歴史と伝統ある和歌山労組の鉄鋼労働運動をベテラン層のご助言も賜りながら未来へ継承して参りましょう。執行部・支部・青年女性部のみならず、我々の身内である特別執行委員の池田会長ならびに稲垣本部執行委員、寒川和歌山市議会議員、さらには、全推薦議員、こくみん共済coop、労金とも強固に連携しながら、労働運動の原点である職場の活性化をめざす所存です。

 いずれにしましても、日本の鉄鋼業における取り巻く環境は不透明さが拭えず、不安の解消に至らない現実に直面しておりますが、今後、脱炭素社会への動きが加速しゼロカーボンスチールへの挑戦が求められる中、関西製鉄所和歌山地区が未来に向けて生き残るため、労働組合としても知恵を絞っていかなくてはなりません。職場を守り、組合員の雇用を守り、生活の安心・安定を実現するという大義名分のもと、コロナウイルス感染拡大防止策を継続しながら、和歌山労組の存在意義・求心力を高めていくべく、労使・直協一丸となって邁進して参りましょう。

 結びとして、和歌山労組第53期も和歌山・堺・海南それぞれの地区において、安全環境防災を最優先に日々ご尽力を頂くとともに、まずは前半年度の組合活動に対する絶大なるご理解とご協力を賜ります様、心からお願い申し上げ、第9回定期大会開会にあたっての挨拶に代えさせて頂きます。

 共に頑張りましょう。

 ご安全に。

ページトップ

copyright© Nippon Steel all rights reserved.