日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

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組合長 山本 龍一

組合長挨拶

2020年01月06日

【新年のご挨拶】

 ご安全に。組合員ならびにご家族の皆様におかれましては、つつがなく新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 旧年中は労働組合の諸活動に対し、絶大なるご理解とご協力を賜りましたこと、衷心より感謝申し上げます。

 年頭にあたり、我々を取り巻く環境と本年の課題等について触れ、新年のご挨拶に代えさせて頂きます。

 我々鉄鋼産業の状況は、米中貿易摩擦に端を発した世界経済の減速懸念が強まる中、鋼材需要減ならびに鋼材価格下落、更には中国における旺盛な鉄鋼需要の影響等により原料価格の高騰が続いており、日本製鉄においては度重なる自然災害の影響も相まって、厳しい経営を強いられております。

 和歌山製鉄所では、昨年2月に確立された1・2高炉体制以降、上工程から下工程まで比較的安定した操業が続いていましたが、すでに足元は高収益品種を除いて減産基調となっており、いよいよ正念場を迎える時期に突入していると言えます。

 このような経営状況を踏まえ、和歌山労組は第52期前半年度の節目として令和2年を迎えた今、新たな気概のもと、今期運動方針に沿った諸活動を精力的に展開していく決意です。

 何よりも、全ての根本は職場における「安全と健康の確保」であり、労働組合の最優先課題であることから、製鉄所でお仕事をされている方々の全職場で安全意識が高まっているか、災害の芽を摘み取るべく、具体的な取組みの実践が展開されているか等、労使の垣根を越えた積極的な働きかけを実践し、「ゼロ災」実現に向けた安全活動に邁進して参ります。

 そのうえで、和歌山製鉄所の経営基盤向上に資する経営対策の強化については、悲願であった2高炉への切替えを果たし、海南地区への小径シームレスミル集約も継続中であることや、堺地区における製造実力向上対策の進展など、労働組合として惜しみなく中期経営計画の完遂に向けて協力してきたところです。

 更には、将来を見据えた事業基盤強化策として、会社から様々な諸施策が示された中、製鉄所組織の統合・再編成として、4月1日には「関西製鉄所」が発足する運びとなりました。和歌山労組としましては、製造現場の自律性・効率性を高め「つくる力」の再構築を確実に実現するべく、関係各位との強固な連携のもと、これからの難局を乗り切って参ります。

 また、「AP20春季取組み」では、会社が厳しい経営環境にある中での複数年協定に基づく議論を展開しなければならないことや、65歳定年延長制度の検討が最終段階を迎えており、これらのテーマについて日本製鉄労連との連携を強化し、冷静・的確に判断することが求められます。組合員の皆様には労使交渉の進捗状況を適宜公開して参りますので、各支部役員とのコミュニケーション強化をお願い致します。

 さて、和歌山労組は国政や地方自治における推薦議員を多く抱えており、企業外事項の各種課題についても迅速に対応できる組織体でもあります。働く者の立場に立った政治や行政を執り行ってもらうべく、基幹労連和歌山県本部やNSGR和歌山ブロックとともに、我々の代弁者として常日頃から支援しているところであり、組合員の皆様からも大きく底支えをして頂きます様ご協力をお願い致します。

 このような広範多岐に亘る重要課題に対し、和歌山労組の礎となるべきものが、民主的な労働組合主義に基づく健全な労使関係の更なる構築に他なりません。歴史と伝統ある和歌山労使の絆を一層高め、組合員の皆様にモチベーションを維持・向上して頂ける様、努めて参ります。そのことで皆様が日々活き活きと業務に従事され、ひいては職場の活性化が図れるものと確信しており、具体的な一例として、安全・品質・操業の確保につながる改善はもとより、適正な要人員バランス、休憩室やトイレ等のインフラ整備、ワーク・ライフ・バランスの推進など、職場環境の改善に力を入れて参ります。結果として労働組合の存在意義や求心力が高まるならば、組合員の皆様にとりましても大変価値のあるべきものと考えるところです。

 いずれにしましても、和歌山労組は日本製鉄労連傘下の中核組織として、与えられた役割を果たすことはもちろん、連合和歌山に対する貢献度を高めるとともに、県や市の発展に資する社会的責任を惜しみなく発揮して参ります。組合員の皆様、どうか労使・直協一丸となって、真の生活の安心・安定に向けて頑張って参りましょう。

 結びにあたり、本年が組合員の皆様とご家族にとりまして幸多き年となり、心豊かに明るく健やかに過ごされます様、心からご祈念を申し上げます。

                                   ご安全に。

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