日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

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組合長 山本 龍一

組合長挨拶

2022年12月27日

第18回中央委員会 組合長挨拶

中央委員の皆様、ご安全に。

2022年最後の中央委員会へのご対応、大変お疲れ様でした。コロナ禍3年目の今年も残すところ5日となりましたので、一年を振り返りながら来年の課題を申し上げ、年末のご挨拶に代えたいと思います。

まず、新型コロナウイルス感染症による「新しい生活様式」が定着し、会社生活および組合活動におけるコミュニケーションが図りにくい環境下にあるものの、AP春季取り組み、国政ならびに地方選挙、各支部活動、経営対策など、多岐にわたる取り組みに対し、支部長を中心とした役員の皆様に多大なるご協力をいただきましたこと、心から感謝申し上げます。

AP22春季取り組みでは、2年サイクルの総合改善年度として2022年度・2023年度ともにミニマム水準である3,500円の賃金改善を求め、22年度3,000円、23年度2,000円という会社の強いメッセージが込められた回答を得ました。和歌山地区の生産設備構造対策に戸惑いながらも、歯を食いしばって協力していただいている職場組合員の賃上げに期待する声が日本製鉄労連を後押しし、和歌山労組として団体交渉の盛り上げに寄与できたことは間違いありません。好業績に伴う一時金水準も申し分なく、生活の安心・安定に大きく繋がる労働諸条件の改善が図られた結果となりました。

第26回参議院議員選挙では、我々ものづくりの代表として「村田きょうこ」氏を国会に送り出すという一大プロジェクトが掲げられ、全国オルグが和歌山からスタートした責任を果たすべく、執行部と各支部が緊密に連携し創意工夫を凝らしながら「きょんきょんファンクラブ」の活性化に努めていただきました。和歌山・堺・海南それぞれの地区での熱心な取り組みを日増しに肌で感じ、勝利の機運が高まってきたのを今でも覚えています。和歌山の得票率が全国トップクラスという結果からも、和歌山労組組合員の団結力を心底誇りに思っています。

青年女性部においても若者らしくエネルギーを遺憾なく発揮してくれた一年でした。今期スタート時、北岡青年女性部長に対し「コロナ禍でもどうすれば行事が出来るか考えてほしい。全面的に協力する」旨を申し上げ、その期待に応えてくれました。特に、春先のいちご狩りや夏場のUSJ日帰りツアーなど、ご家族含めたイベントを成功していただき、職場行事を自粛せざるを得ないという閉塞感漂う空気を一掃してくれました。組合長として我が青年女性部は頼もしい限りです。

こうした組合活動の原点は「職場」であり、今期の重要テーマである組織力の強化、すなわち支部が主体性を持って職場労使を強固にするべく、支部長には職場の組合長としてリーディングをお願いし、その成果が現れていることに他ならないと思っています。運動方針、経営諸施策、AP春季取り組み等の職場説明も執行部ありきではなく「支部会議」として開催回数を大幅に重ねてくれたことが、組合員と支部役員の活発な意見交換の場に変容し、職場実態のさらなる把握に繋がっていると捉えております。もちろん執行部はアンテナを張り巡らし、職場の課題発掘に専念することは言うまでもなく、その努力を怠らないよう努めて参ります。

一方、経営諸施策については、2高炉1基体制のもと主力製品である中径シームレスが世界情勢に端を発したエネルギー事情の変化に鑑み、減産を余儀なくされた上期から一転して下期以降、本格的な増産体制へ移行しています。小径シームレスについても所要増での安定生産を継続、形鋼ではメガハイパービームの需給がタイトであり、薄板は部品不足による自動車メーカーの生産調整から量は浮上しておりませんが、確実な作り込みや品質確保に努めていただきました。また、操業の屋台骨である設備部およびエネルギー部、スムーズな物流・出荷など、労使・直協一体となって和歌山地区の生産を守っていただき、労働組合の立場からもお礼を申し上げる次第です。

さて、来年の課題については多々ありますが、やはり統一地方選挙に全集中しなければなりません。今年は参議院議員選挙、和歌山市長選挙、和歌山県知事選挙と選挙イヤーであり、和歌山労組の推薦者はすべて当選されましたが、4月に執行される和歌山県議会議員選挙では現職の「浦口こうてん」氏を、和歌山市議会議員選挙では初陣の「清末ひろよし」氏を、必ずや議会に送り出すことが肝要です。

浦口氏のご功績は生活総点検活動での企業外事項について、県や市に対し迅速かつ効果的にご対応され、県議会では生産設備構造対策での設備休止に伴う雇用の場の懸念を知事に訴えるなど、製鉄所の課題について愚直に向き合っていただきました。和歌山労組にとりまして引き続きの連携が不可欠である議員のお一人です。また、清末氏は執行部の経験から地域の仲間や行政との人脈を有しており信頼も厚く、寒川和歌山市議会議員の後継者として立候補を決意された我々の仲間です。お二方とも余人をもって代えがたい人物であり、我々が推進する政策実現活動の代弁者となりますので、支部役員はもとより職場からの絶大なるご支援を何卒よろしくお願い致します。

いずれにしましても、肝心要の安全が大きく揺らいだ1年であったことは遺憾であり、休業災害4件、不休災害20件も発生したことについて、直・協すべての職場にはびこる潜在的リスクの抽出が不十分であることを物語っています。現在展開中の年末年始安全強化活動において、執行部と支部による職場巡視や門前立哨を中心に安全作業への呼びかけを継続しております。会社ならびに基幹労連和歌山県本部とも連携しながら、災害を未然に防ぐ危険予知の徹底や作業者同士の声かけなど、ゼロ災製鉄所の実現に向けて和歌山労組の安全活動を進めて参ります。

結びに、年末年始もお仕事に従事される方が無災害で乗り切れるよう支部役員のご配慮をお願いするとともに、2023年が組合員の皆様にとりましてご家族ともども幸多き年となりますことを心からご祈念申し上げ、年末のご挨拶に代えさせていただきます。一年間ありがとうございました。

ご安全に。

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