日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

日本製鉄和歌山労働組合

会員

過去の挨拶一覧

  • 2024年度
  • 2023年度
  • 2022年度
  • 2021年度
  • 2020年度
  • 2019年度
  • 2018年度
  • 2017年度
  • 2016年度
  • 2015年度
  • 和歌山県和歌山市港11850番地
  • 電話番号
  • ファックス
  • 堺ブレイザーズを応援しよう
   

組合長 山本 龍一

組合長挨拶

2021年08月30日

【第26回中央委員会 組合長挨拶】

中央委員の皆様、ご安全に。

 第52期後半年度、最後の中央委員会へのご対応、大変お疲れ様でした。閉会を迎えるにあたり、今任期の総括という形でご挨拶を申し上げます。

一昨年の9月3日に開催した第1回中央委員会における組合長挨拶の中で、

・労働組合の最優先課題である安全と健康の確保に向けて災害の芽を潰していく決意である。

・労働組合主義の観点で経営委員会を中心に労使議論を深め、安定操業、品質確保、諸施策の点検を強化していく。

・組合員のニーズが多種多様であることから、ふれあい対話や生活総点検活動、ワーク・ライフ・バランス、要人員設定の適正化など、組合員の要望に応えられるよう尽力していく。

・和歌山地区の労使・直協がさらに一枚岩となって厳しい経営環境を乗り越え、日本製鉄における新たな価値を創造するために、和歌山労組の揺るぎない運動・活動に邁進しよう。

以上、大きく4点についての思いを中央委員の皆様に申し上げました。

明日をもって今任期が終了しますが、振り返ってみて2年間がどうであったか、お一人おひとりの捉え方は千差万別であろうと思います。しかしながら、昨年1月15日に日本国内で初めて新型コロナウイルス感染症が確認されて以降、急速に全国へ蔓延し、我々の職場でも感染拡大防止対策の徹底はもとより、プライベートにおいても慎重な対応を取らざるを得ないなど、日常生活への影響を未だに強いられている現実に晒されており、労働組合の機能にも支障を来したことは否めません。

こうした中で和歌山労組が進めてきた運動を振り返ると、まず安全活動については、門前立哨や現場巡視を中心とした直協すべての仲間に対する声かけ、安全衛生委員会での労使一丸となった災害未然防止への働きかけなどを実施してきたところであり、和歌山地区における昨年から足元までの休業以上の無災害に少なからず繋がっているものと捉えております。

次に、経営諸施策への対応としては、生産設備構造対策や中長期経営計画で発表された和歌山地区における厳しい諸施策に対し、執行部・支部の連携による職場説明ならびに意見集約、これらを踏まえた中央および箇所における真摯な労使協議など、真正面から向き合って参りました。将来への不安が払拭された訳ではありませんが、組合員のご理解と労使協調により、盤石な経営基盤の構築に向けて一歩一歩前進していく道筋を示すことが出来たのではないでしょうか。

また、職場環境の改善という課題については、毎月の職場労使委員会での支部要望に対する会社の対応が図られた事例の数々や生活総点検活動における要望事項への回答を通じて解決の糸口を見いだせた事例など、可能な限り職場環境の改善に寄与出来たものと認識しております。

一方、AP春季取組みでは、厳しい経営環境下にあることを踏まえつつ「人への投資」として、20年度3,000円、21年度3,000円の賃金改善を要求しましたが、会社回答は見送られ、再考要請するも前進が図られず、2年間の賃金改善ゼロという厳しい結果に終わりました。ただし、「雇用の場の確保が経営としての最優先であり、誇りをもって働ける会社としていく」とする会社見解は、組合員への激励メッセージとして日本製鉄労連および各単組とも受け止めた次第であります。

また、本年4月から定年年齢の65才への引き上げおよび関連する人事処遇制度が改訂されましたが、日本における雇用慣行の変化に伴い、多様な人材を公平かつ納得的に処遇する制度であり、このことが組合員の生活向上に資するものか、今後も運用面を注視して参ります。

続いて、労働組合の重要テーマである産業政策、政策・制度を中心とした政治活動についてですが、和歌山労組推薦議員の皆様とともに生活総点検活動で取り上げた地域課題や国政ならびに地域行政に関する意見交換等、連携をしながら活性化を図り、コロナによる一定の制約があったものの意義ある活動を展開することが出来ました。今後は、近々公示される衆議院選挙ならびに来年の参議院選挙における推薦候補予定者の必勝が至上命題であり、とりわけ「村田きょうこ」氏を国会に送り出すべく、和歌山労組の総力を挙げた支援活動を推進して参りますので、絶大なるご支援をお願い致します。

さらに、教育・情宣活動にも力を入れてきました。日本製鉄社員の賃金制度や福利厚生関係、労働組合の共済関係や契約施設紹介など、和歌山労組組合員としての知識の向上に役立てて頂きたいとの観点で「賃金福祉ノート」を作成し、全組合員へお配り致しました。ぜひご活用頂き、会社ならびに労働組合への興味・関心を高めて頂ければと思います。

加えて、新入組合員向けの「組合ガイドブック」や「組合活動実践マニュアル」も作成し、教育資料の充実化を図っており、「組合ニュース」や「ホームページ」など従来の媒体に加え、「LINE公式アカウント」を立ち上げ、組合活動報告やお役立ち情報など、足元1,362件の組合員にご利用頂いております。今後もLINEの輪を広げて参りたく、ご登録のほどよろしくお願い致します。

このような取組みを展開してきた反面、労使共催の「ユニオン杯」である大運動会や駅伝大会、製鉄所祭り、各支部の盛り上げ活動、青年女性部の行事イベントなど、苦渋の決断により中止せざるを得ず、組合活動の魅力が半減したことも事実です。何よりも組合員の皆様にご参加頂く機会を設けることが出来なかった事が心残りであり、来期は知恵を絞ってどのような行事をどのような形式であれば実施出来るのか検討して参ります。

 いずれにしましても、和歌山労組は上部団体である基幹労連や日本製鉄労連、また地域団体では連合和歌山ならびに連合大阪、さらに事業団体である労金やこくみん共済COOP等と常に連携を図りながら、組合員の生活の安心・安定を向上させるべく精力的に労働運動を推進していくことは揺るぎない理念であります。来期においてもコロナの収束は不透明ではありますが、執行部・支部・青年女性部が一枚岩となって和歌山労組を盛り上げて参りましょう。

何よりも、今任期でご勇退される支部役員、青年女性部役員、そして執行部の皆様におかれましては、取り巻く環境が大変厳しい中、持ち場立場で和歌山労組をお支え頂きました事、心から敬意を表するとともに感謝申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い致します。

結びとして、9月からスタートする第53期においても、関西製鉄所和歌山地区に集う組合員の皆様とともに、安全と健康の確保を最優先に会社生活を送って頂くことを大前提として、和歌山労組の運動・活動に絶大なるご理解とご協力を頂きながら一致団結で前進して参りましょう。2年間、本当にありがとうございました。

ご安全に。

ページトップ

copyright© Nippon Steel all rights reserved.