日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

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組合長 山本 龍一

組合長挨拶

2021年09月02日

 中央委員の皆様、ご安全に。

 9月1日から和歌山労組の第53期がスタート致しました。これまでの2期4年、組合長として果たして参りました役割と責任を引き継ぎながら、3期目の組合長として一層の使命を重んじ、不退転の決意で労働運動に邁進していく決意です。これからの組合活動に対するご理解とご協力、そして中央委員会での活発なご議論をよろしくお願い致します。

 

 まずは、新型コロナウイルス感染症が全世界で猛威を振るい、社会・経済へのダメージは計り知れず、収束への道筋が示されない閉塞感が日常に漂っており、皆様におかれましてはご不便な毎日をお過ごしの事と懸念するところですが、出来る限りの感染対策を講じながら日々生活されます様、どうぞご自愛下さい。

 

 さて、こうしたコロナ禍による和歌山労組の今期の課題でありますが、やはり一丁目一番地は職場の安全と健康の確保であります。日本製鉄グループ内では全社共通遵守事項(6則)について意識する・しないに関わらず、徹底不足に起因する災害が後を絶ちません。関西製鉄所和歌山地区においては、足元まで休業以上の災害は発生しておりませんが、一歩間違えれば重篤な災害になっていたと思われる事例が多数発生しております。そこで今期の安全活動についても、門前立哨や現場パトロールによる声かけを中心に職場の安全感度向上に取り組みますが、定常・非定常を問わず、いかなる場面でも慌てず焦らず、ルール厳守で作業出来る職場環境づくりを各支部とともに進めて参ります。

 

 次に、経営諸施策への対応については、生産設備構造対策ならびに中長期経営計画で示された和歌山地区における設備休止および人員措置が実行段階に入ってきます。具体的には9月末をもって第1高炉、第5コークス炉、第5-1焼結機が休止となり、当該職場で長年に亘りご活躍された方々が職場を離れるタイミングにも差し掛かって参ります。労働組合として、会社の生き残りを賭けた今次施策が組合員の雇用を担保されているからこそ了承したものであり、その基での人員措置におけるご異動であります。今日までのご経験を活かし新天地でご活躍されますように、またお受け入れ頂く職場の皆様には暖かくお迎え頂きます様、よろしくお願い致します。

 今後の諸施策についても、経営委員会を中心に進捗状況および職場の実態把握に努めるとともに、各支部と連携を図りながら職場環境の適正化はもとより、和歌山地区の経営基盤構築に資する労使議論を積み重ね、今年度の業績見通し達成の一翼を担う気概で皆様とともに前進して参りたいと決意しております。

 

 続いて、今期の春季取り組みについてですが、前半年度のAP22春季取り組みでは2年サイクルの「総合改善年度」として、「魅力ある労働条件づくり」と「産業・企業の競争力強化」の好循環を基本に取り組むこととなります。

 具体的には、これまでの取り組み経過、経済情勢、産業・企業の動向等を踏まえ春季取り組み方針が策定されますが、和歌山労組としましても、職場の声を集約させて頂きながら12月上旬に開催される日本製鉄労連の討論集会を始めとする議論に参画するとともに、職場への情報提供についても迅速かつ正確にお伝えして参ります。

 また、本年4月から実行された「定年年齢の65才への引き上げおよび関連する人事処遇制度」については、年功序列から職務遂行能力を重視するという日本の雇用慣行が変化しつつある中、時代の潮流を踏まえた仕組みとなっていることから、働き方に見合う的確な処遇の反映が担保されているか、具体的には賃金実態調査結果に基づき調査・研究を行い、運用面での点検を行って参ります。

 

 ところで、今期の重要テーマとして組織力の更なる強化を掲げました。和歌山労組は組合員3,000人を超える大組織であり、日本製鉄労連を中心とする上部団体や連合和歌山・大阪を始めとする地域団体、会社諸施策など、これらに対する執行部の責務が増しており、一方で組合活動の原点は職場であることから、支部役員の重要性は同じく高まるばかりです。このような組織全体の機能性をより一層レベルアップするために、執行部である本部と支部がベクトルを合わせながら双方の役割と責任を明確にし、ひいては職場の更なる活性化に繋げようと考えております。「支部長は現場の組合長である」ことは明白であり、これまで以上に強い職場労使関係を構築しながら執行部と支部の新たな連携力を構築して参りましょう。

 

 もう一点、我々ものづくり産業の成長・発展や医療・年金・子育て等の支援策など社会保障の充実を実現するためには、「産業政策」「政策・制度」への取り組みが重要であり、企業内労働諸条件の向上とあわせて政策実現活動として車の両輪の如く推進しなくてはなりません。そのことが組合員の生活を豊かにする運動であることをご認識頂きたいと思います。具体的には国会や県・市議会等において、働く仲間の代弁者として支援している各級推薦議員の皆様と連携し、法律改正や社会インフラ整備などを実現するべく国および地方へ働きかけるという行動を起こすことです。労働組合が政治活動をする理由がここにあり、労働者自らが政治に参画することに意味があるということをご理解下さい。

 その上で、今期中に行われる各選挙において、和歌山労組が推薦する立候補予定者を必ずや国会に送り出すべく、組合員の皆様に多大なるご支援・ご協力を賜りたいことを切望する次第です。特に、来年7月に行われる第26回参議院議員選挙において「村田きょうこ」氏を推薦決定しており、皆様とともにスクラムを組んで支援の輪を広げて参りたいと考えております。基幹労連の政策にも精通されており、必ずや我々の代表として国政の場でご活躍されることは間違いありません。まずは「村田きょうこ」氏の知名度を高めるべく、各支部におかれましては職場へご周知下さいます様、よろしくお願い致します。

 

 このように、今期においても重要課題が山積しており、和歌山労組の組織力を益々飛躍させなければなりません。その原点は風通しのよい職場であり、そのためには支部の活性化が不可欠であります。毎月の支部委員会や職場労使委員会での議論、組合員との直接対話、コロナ禍での制約はあるものの工夫した行事・イベントなど、支部長を中心に盛り上げを図って頂き、充実した会社生活を送って頂くことが何よりも大事であります。和歌山労組が有する数々の研修・学習資料、組合ニュース、ホームページ、SNS等の情報宣伝ツールのご活用や推薦議員との繋がり、そして執行部・支部・青年女性部との緊密な連携、これらによって労働組合の存在意義・求心力を高める運動を展開して参りましょう。

 加えて、特別執行委員である池田連合和歌山会長ならびにこくみん共済coop和歌山推進本部長、稲垣日本製鉄労連本部執行委員におかれましても、和歌山労組を代表して派遣先の組織を活性化させるべく日々ご尽力されております。お二方への変わらぬご支援をお願い致します。

 

 いずれにしましても、我々を取り巻く環境が厳しく、先行きが不透明で将来に対する不安が払拭されない状況ですが、意気消沈している場合ではなく、自主的および民主主義の観点で労働者自らが実践する「労働組合主義」の理念を掲げ、関西製鉄所和歌山地区に集う皆様とともに成長・発展して参りましょう。

 

 結びに、和歌山労組第53期のポイントは「組織力の強化」であり、主役は組合員お一人おひとりです。ご自身の安全と健康の確保はもとより、職場における直協すべての仲間の安全も守って頂くことを大前提とした上で、執行部・支部・青年女性部を中心に全組合員が一致団結して明るく元気に勇往邁進して参りましょう。

 中央委員の皆様におかれましては、組合員の代表として第53期に対し、絶大なるご理解とご協力を頂きます様よろしくお願い致します。共に頑張りましょう。

 

ご安全に。

 

 

2021年9月2日

日本製鉄和歌山労働組合

組合長 山本龍一

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