日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

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組合長 山本 龍一

組合長挨拶

2019年12月26日

【第5回中央委員会 組合長挨拶】

 ご安全に。本年最後の中央委員会、大変お疲れ様でした。

 2019年も残り一週間足らずとなりました。この一年間を振り返るとともに、来年の課題について触れ、年末のご挨拶に代えさせて頂きます。

 まずは、支部役員の皆様におかれましては、労働組合の諸活動に対し、就業時間内もしくは時間外の貴重なお時間を調整頂きながら、大変ご協力を頂きました事、心からお礼を申し上げます。

 本年も、労働組合の最優先課題である「安全と健康の確保」に向けて、2019年年間安全スローガンである「小さな意識で大きな変化 みんなでめざそうゼロ災職場」を掲げ、製鉄所で働くすべての労働者を守るべく、毎月の「全社安全の日」における門前立哨や基幹労連和歌山県本部と連携しながらの積極的な安全パトロールの実施、各支部との連携による夏期および年末年始強化取組みなど、年間を通じて精力的に安全活動を展開することができました。

 しかしながら、災害の連鎖をどうしても止めることができず、休業災害が2件、不休災害が15件発生し、不名誉な結果で終わることになってしまいました。

 災害の芽をどうすれば摘み取れるのか、労使・直協一体となって、これまで行ってきた安全活動のレベルを更に底上げして、より一層実効的な方策を見出さなければなりません。どうか現場の知恵を絞って頂き、管理者から職場第一線の全員が一丸となって無災害製鉄所の実現をめざして参りましょう。

 また、台風などの自然災害に対する職場の対応にも苦慮された一年でした。和歌山製鉄所における今年の被害は致命的ではなかったものの、事前事後の設備休止対策や出荷関係の調整など、大変ご尽力を頂きました。地球温暖化が招く自然災害の影響は今後も避けられないとの認識をもって、然るべき対応を図ることが賢明であり、被害を最小限に食い止める対策を講じていくべく、職場の知恵と工夫を是非ともお願い致します。

 次に、今年も各級選挙が執行され、4月の統一地方選挙では、皆様の絶大なるご支援を頂いた結果、和歌山市議選では寒川市氏の6期目当選、和歌山県議選では浦口氏の5期目当選を果たすことが出来ました。一方、7月の参議院議員選挙においては、同じく多大なるご支援を頂いたにも関わらず、比例区の田中ひさや氏、そして和歌山選挙区の藤井みきお氏を国政に送り出すことが出来ませんでした。基幹労連や連合和歌山が自信を持って擁立した候補者を当選させることが出来なかったことについて、真摯に受け止めて分析を行い、政策実現活動の要である我々の代弁者を各級議会へ送り出すべく選挙で結果を出すことの意味を、来年も岸本衆議院議員を始めとする和歌山労組推薦議員団とともに、組合員の皆様との対話を増やしながら理解活動を進めて参ります。

 ところで、忘れてはならないのは、和歌山構造改革として上工程更新の象徴であった2高炉に火が入り、出銑量年間500万トン超の1・2高炉体制が確立されたことです。和歌山製鉄所が日本製鉄における鉄源工程の最適生産拠点として改めて位置付けられた以上、来年4月から発足する関西製鉄所においても、安定操業はもとより高品質の製品を提供し続ける製造実力の更なる向上に、全工程に携わる皆様とともに、今こそ正念場との気概をもって邁進して参りましょう。

 さて、9月からの第52期は、昼夜を問わず持ち場立場で頑張って頂いている組合員の士気を高めることや、労働組合の存在意義・求心力の向上、弱い立場の労働者を守る社会的責任を果たすことなど、民主的な労働組合主義を理念とした運動・活動を推進してきました。その原点はあくまでも職場にあり、執行部が和歌山地区を拠点としながら、堺地区・海南地区へ原則毎日出向き、現場訪問やふれあい対話を重ね、職場の課題や悩みなど吸い上げてきたところです。

 その成果としては、生活総点検活動で抽出された項目の確認・進捗はもとより、新たな案件を発掘するなど、職場環境の改善に向けて徐々にではありますが、着実に前進が図られているものと認識しております。今後も継続して職場を回りながら対話を重ね、組合員への地道な活動を充実させることで、労働組合の存在意義・求心力を高めて参りますので、支部・青年女性部の皆様も同様に組合員との対話時間を多く設けて頂きますよう、よろしくお願い致します。

 また、年が明け、令和2年を迎えてのAP20春季取組みでは、基幹労連が「人への投資」として、20年度に3,000円、21年度に3,000円以上の賃金改善を求めることや、日本製鉄労連も課題解決に繋がる財源投入として20年度に3,000円、21年度に3,000円の要求を策定することで進んでおります。

 会社の経営状況が大変厳しい中ですが、組合員の頑張りに報いる観点やグループ・関係会社の仲間の労働条件を底上げする大義があるから故の苦渋の決断であります。一致団結による実りある春季交渉にして参りましょう。

 さらに、65歳定年延長制度の関係については、中央での労使懇話会が再開され、入社から退職までの一貫した人事処遇制度の再構築に向けて具体的な議論に入ってきます。こちらについても会社の厳しい経営状況を背景に難航しておりますが、鉄鋼総合メーカーに相応しい制度を構築し、先ほどと同じくグループ・関係会社の指針となるよう注視しておきたいと思います。

 そして何よりも、和歌山労組の組合員数約3,100名のうち、1,000名強が青年女性部層で占めるまで若返り、今期始まった各種活動に至っても、新しいアイデアを駆使しながらアクティブに活動されているのを目の当たりにしております。大変頼もしく、将来の職場リーダーおよび組合役員候補の逸材が沢山埋もれているはずであります。どうか、ベテラン・中堅層におかれましては、日頃からの暖かいアドバイスやフォローをお願いするとともに、青年女性部の皆様におかれましては令和2年もパワー全開で元気に活動されますことを期待しております。

 結びになりますが、この年末年始における直・協すべての職場が安全でありますように、そして2020年が組合員の皆様にとりまして、ご家族を含め幸多き年になりますよう心からご祈念を申し上げ、和歌山労組を代表して2019年の総括として、年末のご挨拶に代えさせて頂きます。一年間ありがとうございました。

                                   ご安全に。

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