組合長 山本 龍一
2022年10月18日
【第10回定期大会組合長挨拶】
大会代議員の皆様、ご安全に。
和歌山労組「第10回定期大会」へのご対応、大変お疲れ様でございます。
開会にあたり和歌山労組を代表してご挨拶を申し上げます。
まずもって組合員の皆様におかれましては、第53期前半年度における様々な活動に対し、多大なるご理解ならびご協力をいただきましたこと、労働組合を代表して心から感謝申し上げる次第です。
おかげさまで本部主催の行事、支部による主体的な取り組み、青年女性部の若さ溢れる各種イベントなど、コロナ禍による制約を堅持しながらも和歌山労組全体に元気を取り戻せたそのような1年であったと感じています。本定期大会も昨年に引き続き代議員数を縮減しておりますが、ほぼコロナ前のスタイルで開催することができました。
そうした中、本日は公私とも大変ご多用中にもかかわらずご来賓の皆様にご臨席を賜っております。
まず、我々の上部団体である日本製鉄労連の「平田副会長」、和歌山労組特別執行委員である日本製鉄労連の「稲垣本部執行委員」、和歌山労組組織内議員の「寒川篤和歌山市議会議員」、11月の和歌山県知事選挙における当労組推薦候補者の「岸本周平」様、来年4月の和歌山市議会議員選挙における当労組推薦候補予定者の「清末ひろよし」様、こくみん共済coop和歌山推進本部の「元木事務局長」、近畿ろうきん和歌山支店の「小川支店長」、そして、我らがきょんきょん「村田きょうこ」参議院議員がWebでのご臨席、以上の皆様でございます。
なお、和歌山労組顧問である「池田こくみん共済coop和歌山推進本部長」におかれましては、ご出張によりご臨席は叶いませんでしたがご祝辞を賜っておりますことをご紹介させていただきます。
本定期大会に華を添えていただきましたご来賓の皆様に対し和歌山労組を代表して衷心よりお礼申し上げます。
さて、後半年度の活動方針については、後ほど審議事項としてお諮り致しますが3点に絞って申し上げたいと思います。
1点目は、やはり「安全と健康の確保」が一丁目一番地であることは言うまでもありません。
和歌山地区では足もと休業災害が4件、不休災害が12件発生しており、到底看過できない危機的状況にあります。組合員はもとより、製鉄所で働くすべての仲間が「元気に出勤し元気に帰宅する」ための安全が揺らいでおり、労使・直協の垣根を越えて職場の本質的な災害リスクを徹底的に洗い出さなくてはなりません。
執行部による門前立哨、職場巡視、安全研修会や支部間交流などの取り組みに加え、職場労使委員会での安全に関する支部要望、執行部による安全健康室との意見交換など、多角的な視点で無災害職場を構築するべく労働組合の安全活動を実践して参ります。
2点目の経営諸施策への対応については、和歌山地区における品種別競争力強化の観点から、特に中径シームレスの最適生産体制の構築に向けて生産調整のシフトダウン、一部工程の休止、それらに伴う操業応援など、上期は厳しい施策に協力せざるを得ず、当該組合員の心労は計り知れないものでした。
しかしながら、ロシアのウクライナ侵攻に端を発した世界的エネルギー危機を背景に、シームレス鋼管の需要が一転して高まり当面は安定した生産が見込まれております。
こうした急激な情勢変化に対し労働組合として向き合うべき視点は、組合員の心情を汲みながら安全最優先で社の負託に応えるための環境を会社に求めていくことであり、執行部と支部の連携が一層重要になって参ります。
大事なことは当該職場のみならず、全組合員が持ち場・立場で業務に邁進していただきながらも、中径シームレスが安定して社会に貢献し続けるとの期待や意識を高めることが肝要であり、ひいては皆様の会社生活が豊かになるという好循環が生み出されることを申し上げておきます。
その上で日本の鉄鋼業はカーボンニュートラルへの挑戦が始まっており、「経済と環境の好循環」につなげるための産業政策として新たな領域へ進んでいかなくてはなりません。日本製鉄㈱関西製鉄所和歌山地区の各室・工場、各職場で日々業務に従事されている組合員の皆様と密接に関係しており、関心を持つことが大事です。脱炭素社会における労働組合の重要性について、後半年度の研修会で取り扱って参りますので、その際は各支部のご協力をお願い致します。
3点目は政策実現活動についてです。
後ほどWebにてご挨拶を賜りますが、基幹労連として悲願の組織内議員を確立するべく先の第26回参議院議員選挙に他産別であるJAMとの共闘で臨んだ結果、125,340票を獲得し見事に「村田きょうこ」参議院議員を誕生させることができました。執行部と和歌山・堺・海南各地区の支部長が緊密な連携を図りながら全組合員との対話活動を丁寧に積み重ね、投票所で「村田きょうこ」の名前を書いていただいた行動に他なりません。和歌山労組の実績は基幹労連でもトップクラスです。本当にありがとうございました。
そしてこれからが本番、和歌山労組は村田議員のご活躍を組合員へタイムリーに紹介し、村田議員に和歌山労組からの期待や要望、そして信頼を寄せる。こうした繋がりを持ち続けることが組織内議員を有する価値であります。今後も「きょんきょん」を応援して参りましょう。
また、11月の和歌山県知事選挙において、これまで衆議院議員として我々が惜しみなく支援し連携してきた「岸本周平」氏が政治生命をかけて立候補されます。和歌山県のトップリーダーとして最も相応しいとの判断から和歌山労組は推薦させていただきました。
さらに、来年4月の和歌山市議会議員選挙において、元執行部の「清末ひろよし」氏が初陣として立候補を表明してくれました。組織内議員の使命を背負う決断をしてくれた寒川議員の後継者です。和歌山労組の推薦候補者お二人に対し、力の限り支援することをこの場をお借りしてお誓い致します。
他にも後半年度の課題として、個別年度であるAP23春季取り組みにおいては、基幹労連和歌山県本部構成組合の労使交渉に対し、和歌山労組を代表して経営申し入れを計画しており、仲間の労働諸条件向上に努めて参ります。
一方、生活総点検活動を通じての職場環境改善、ワーク・ライフ・バランスの観点による働き方改革、男女共同参画の更なる推進、青年女性部の活力発揮など、職場に直結した重要課題についても労使の連携を図りながら進めて参ります。
ところで遅ればせながら、わたくしは連合和歌山人事の関係で6月6日の臨時大会において非専従ではありますが会長を拝命し、多くの仲間に助けていただきながら連合がめざす「働くことを軸とする安心社会」の実現に向けて日々精進しているところです。現場に足を運ぶ機会が減ってしまいましたが執行部および支部長にフォローいただいておりますこと感謝しておりますし、組合員の皆様にもご理解いただきたく存じます。とにかく組合員を代表して与えられた役割・責任を果たして参ります。
結びとして、和歌山労組第53期後半年度も和歌山・堺・海南それぞれの地区において安全環境防災を最優先に日々ご尽力いただくとともに、引き続きコロナ禍における組合活動に対する絶大なるご理解とご協力を賜ります様、心からお願い申し上げ、第10回定期大会開会にあたっての挨拶に代えさせていただきます。
共に頑張りましょう。
ご安全に。