日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

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組合長 中濱秀之

組合長挨拶

2023年12月27日

第5回中央委員会 組合長挨拶

 中央委員の皆様、ご安全に。

 本日は、2023年最後の中央員会となりますので、一年間を振り返りながら来年の課題を申し上げ、年末のご挨拶に代えたいと思います。

 まず、会社の状況につきましては、先ほどの下期定例経営委員会の報告の中でもお話しをしましたが、世界の粗鋼生産量の約半分を生産する中国の内需が低迷し、輸出が増えたことで鋼材の価格が下がる中、中国は生産量を落とさず、更にインドでの需要増に伴い、原材料価格が高騰していることから、高い原料を買って作った製品を安く売らなければならないという、非常に厳しい状況が続いています。

 しかし、そういった環境の中でも、日本製鉄の実力ベースの事業利益は、上期において、過去最高の4,990億円、2023年度の通期見通しで8,400億円を見込むなど、着実に収益が上がる体質となってきています。2019年~20年に巨額の赤字を計上した厳しい時を乗り越え、V字回復を果たせたのも、橋本社長をはじめ、経営側の判断や努力はもちろんのことですが、「生産設備の構造対策」をはじめ、厳しい経営施策に対し、協力・努力を続けていただいた、職場組合員の皆様のご尽力の賜物であります。

 また、先頃発表されました、アメリカの「USスチール」買収が象徴しますように、日本製鉄はグローバル1億トン・1兆円を目指し、着実に戦略的な経営を展開しているところであり、また、世界的な課題であります、カーボンニュートラルに向けても「水素還元製鉄」「大型電炉での高級鋼の製造」を軸に、技術革新に取り組んでいます。一方で、CO2削減の手段として地中にCO2を埋める「CCS」事業も進んでおり、それには高級鋼のシームレスパイプが必要となり、和歌山のシームレスパイプが、脚光を浴びています。そういった意味からも、関西製鉄所・和歌山地区は、堺のメガハイパービーム、和歌山・海南のシームレスパイプを看板にして、日本製鉄を支えていける存在であることは間違いありません。どうか、その誇りを持って日々の業務に取り組んでいただきたいと思います。

 そして、和歌山労組につきましては、今年の5月まで3年半に亘りコロナ禍が続き、この間、組合行事、青年女性部のイベントなどが思うように開催できず、規模の縮小や中止を余儀なくされていましたが、5月以降は世の中の様子も見ながらではありますが、徐々に本来の形に戻してきたところであります。そうした中、9月より第54期がスタートし、「安全と健康の確保」、「関西製鉄所の経営基盤の強化」、「更なる一体感の醸成」を図るべく、各支部との連携を強化しながら各種取組みを展開してまいりました。

 詳細については、組合ニュースの新年号に書かせていただきましたので、またお目通しをいただければと思いますので、ここでは簡単に触れさせていただきますが、まず「安全と健康の確保」については、災害の連鎖が2年に亘り断ち切れていない危機的な状況が続いていますので、とにかく、職場でのコミュニケーションをしっかりととっていただき、誰もが声を掛け合える職場環境を作ることで、災害防止に努めていただきますようお願いします。

 次に、AP24春季取り組みについては、年明けより、いよいよ本格的な取り組みに入ります。 今回のAPは、賃金など労働条件全般の改善に取り組む「総合改善年度」であり、「総合力世界№1の鉄鋼メーカーにふさわしい労働諸条件の追求」「優秀な人材の確保・定着および職場活力の発揮」を掲げ、取り組んでまいりますので、職場での盛り上げ活動をよろしくお願いいたします。

 そして、本年4月の統一地方選挙におきましては、県議会議員候補の「浦口こうてん」氏、市議会議員候補の「清末ひろよし」氏をご支援いただき、好成績で当選をさせていただきました。本当にありがとうございました。現在、皆さんからご要望のありました、生活総点検の企業外事項の解決に向け、県や市に要請をしていただいているところですので、解決できたものについては、組合ニュース等でご紹介をさせていただきます。

 また、国政の方では、「村田きょうこ」参議院議員に続き、第27回参議院議員選挙において、JAM組織内候補予定者「郡山りょう」氏の必勝に向けて、理解活動や候補者の浸透・定着に取り組んでまいります。ものづくり産業の代表を一人でも多く国会に送り出すために、どうかご家族を含め「郡山りょう」氏の支援の輪を広げていただきます様、よろしくお願い申し上げます。

 いずれにしましても、関西製鉄所和歌山地区を、安全で働きやすい活気ある製鉄所にするためには、職場内、労働組合と会社、直営と協力会社が今まで以上にコミュニケーションを図り、一体感を醸成することが求められています。労働組合としても、存在意義・求心力を高め、組合員のニーズに応えるべく活動を全力で展開してまいりますので、皆様におかれましては引き続きのご理解とご協力をお願いする次第です。

 結びに、年末年始も、お仕事に従事される方が無災害で乗り切れるよう支部役員のご配慮をお願いするとともに、2024年が組合員の皆様とご家族にとりまして、幸多き1年となりますことを心からご祈念申し上げ、年末のご挨拶に代えさせていただきます。一年間ありがとうございました。

 ご安全に。

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