日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

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組合長 中濱 秀之

組合長挨拶

2024年12月27日

第18回中央委員会 組合長挨拶

 中央委員の皆様、ご安全に。

 2024年最後の中央委員会へのご対応、大変お疲れ様でした。今年も残すところあと6日となりましたので、この1年を振り返るとともに来年の課題について触れ、年末のご挨拶と総括に代えたいと思います。

 まず、会社の状況につきましては、国内・海外ともに製造業・建設業が低迷し、世界鉄鋼需要は下期にかけ一層厳しさを増す危機的な状況に加え、中国の低迷についても未だ先行きが不透明で、過剰生産・輸出増加に伴い、各国・地域での貿易救済措置や輸入制限が増えています。また、アメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利したことで、「米国第一主義」の姿勢が経済政策の土台となり、海外からの輸入品への関税引き上げは、日本の自動車産業など鉄の需要業界にも打撃を与えることが予想されます。

 このように、極めて厳しい事業環境の継続が想定されている中で、日本製鉄においては、実力ベース連結事業利益で、2024年度は7,800億円を見込み、2025年度は、構造対策や設備投資効果の発揮、海外事業等の拡大により9,000億円以上の確保に取り組むとしています。

 また、アメリカの「USスチール」買収計画を発表してから1年が経過しましたが、この間、大統領選挙や全米鉄鋼労組の反対など、政治絡みの問題により思うように買収は完了せず、現在も厳しい状況の中、この年末年始に最終局面を迎えようとしています。

 このような会社の状況に対し、関西製鉄所和歌山地区は、シームレスパイプと大形形鋼を武器に、高い収益力で日本製鉄を支えていることを誇りに持ち、日々の業務に取り組んでいただきたといと思います。

 そして、この1年の労働組合の活動について振り返りますと、まずAP24春季取り組みは、基幹労連の2年サイクル運動の総合改善年度ではありましたが、取り巻く情勢の急激な変化や先行きの不透明感が強まっている実態等を踏まえ、最も効果的な取り組みとするべく、賃金に関わる要求に関し単年度要求として取り組みました。

 日本製鉄労連が30,000円の賃金改善、連続操業を担い支える組合員の処遇改善、年間休日の増などを求める中、和歌山労組では、支部での決起行事、支部新聞の作成やスローガンの募集、決起集会の開催など、組合員が一体となって盛り上げを図った結果、会社からは、過去最高額となる賃金改善35,000円と常昼勤務者の休日1日増の回答があり、日本製鉄の賃金を製造業トップクラスに引き上げる事ができました。引き続き、AP25春季取り組みに繋げるべく、職場では日々の安定生産・安定操業の継続を切にお願いする次第です。

 安全については、本年も日本製鉄では災害が多発し死亡災害も発生しており、関西製鉄所和歌山地区においても、近年最も災害件数が多かった昨年と同様に災害が発生しています。幸いにも、重篤な災害は無かったものの、手足元の確認不足や道工具使用時の不注意等による行動面による災害が増加しています。近年の急激な世代交代や、3年に亘り続いたコロナ禍により職場内でのコミュニケーションが不足した事も影響をしていると思いますので、まずは、労使・直協・職場内で何でも言い合える風通しの良い環境を作っていただき、自分自身と仲間の身を守り災害の無い、安心して働ける製鉄所をめざしてまいりましょう。

 また、政策実現につきましては、来年7月の第27回参議院議員選挙において、基幹労連が推薦するJAM出身の「郡山りょう」氏を、我々の代表として必ず国会に送り出すという目標を掲げ、4月より基幹労連加盟組織への全国オルグが始まりましたが、前回の「村田きょうこ」氏の時と同様に、我々和歌山労組から全国オルグがスタートしました。前回の選挙で和歌山の得票率が全国トップクラスという結果からも、基幹労連からの期待の大きさを感じ我々もそれを誇りに思い、今回もその期待に応えるべく、和歌山労組組合員の団結力を遺憾なく発揮し、前回を上回る得票数での当選をめざしてまいりますので、組合員の皆様の絶大なるご支援・ご協力をお願いいたします。

 そして、和歌山労組の活動につきましては、第54期の基本スタンスに掲げた「組織力のさらなる強化・発揮」に向け、執行部が職場労使員会へオブ参加し、情報共有と連携の強化に努めてまいりました。また、時代を担う組合役員を育成すべく「支部委員合同研修会」を初めて開催し、支部委員の皆さんから大変好評を得たところです。そして、夏期には全ての支部で熱中症予防の願いを込めた「かき氷」イベントを開催し、和歌山地区全体で啓発活動に努めていただきました。

 青年女性部については、対策部を中心に、スノーフェスティバル、堺ブレイザーズ応援ツアー、いちご狩り、夏フェスタなど多くのイベントを企画・実行し、日本製鉄労連の青年女性研修会への参加、先日の大分労組青年女性部との交流等、積極的に教育・研修活動にも取り組んでいただきました。来年も引き続き和歌山地区の「更なる一体感の醸成」を図るべく、各支部・青年女性部との連携を強化しながら各種取り組みを展開してまいります。

 いずれにしましても、組合員のエンゲージメントを向上させ、安全で働きやすい関西製鉄所和歌山地区にするために、執行部・支部・青年女性部、更には、労働組合と会社、直営と協力会社が今まで以上に連携を図らなければなりません。労働組合としても、存在意義・求心力を高め、組合員のニーズに応えるべく全力で活動を展開してまいりますので、皆様におかれましては引き続きのご理解とご協力をお願いする次第です。

 結びに、年末年始も昼夜を問わず業務に従事される方々が、無災害で乗り切れるよう支部役員のご配慮をお願いしますとともに、2025年が組合員の皆様とご家族にとりまして、幸多き1年となりますことを心からご祈念申し上げ、年末のご挨拶と総括に代えさせていただきます。一年間ありがとうございました。

 ご安全に。

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