日本製鉄和歌山労働組合

日本製鉄和歌山労働組合は組合員の『安全と健康』の確保を最優先課題として活動に取組んでいます。

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組合長 中濱 秀之

組合長挨拶

2024年08月29日

第54期前半年度総括 中央委員会挨拶

 ご安全に!

 まずは、この1年間、支部役員の皆様におかれましては、和歌山労組の諸活動に対し、支部長を中心に多大なるご理解とご協力を賜りましたことに、心から感謝を申し上げます。

本日は、第54期前半年度最後の中央委員会ですので、この1年間を振り返り、前半年度の総括として、5点について述べさせていただきます。

最初に「安全と健康の確保」については、前半年度も労働組合の最優先課題に位置付けて取り組んで参りました。

組合員の安全意識の向上を図るべく啓発活動として、門前立哨や職場巡視、さらに夏期の安全強化期間には新たな取り組みとして、熱中症防止の啓発を目的に、各支部でかき氷の振る舞いを実施していただきました。

しかしながら、和歌山地区では昨年より続く不休災害の連鎖に歯止めが掛からず、7月には今年1件目となる休業災害が発生しています。

この状況を受け、労働組合は「緊急安全取り組み」を実施し、各室・工場長と支部長、執行部の3名で職場の実態把握と班長層を中心とした呼び掛けを行い、改めて緊張感を持って現場作業に臨むようお願いをしたところです。

引き続き、各支部・職場におかれては、他職場で発生した災害を決して対岸の火事とせず、災害が止まらない現状に危機感を持ち、自職場から絶対に災害を出さないという強い意志をもって、日々の安全作業をお願い致します。

次に「雇用基盤の確立と経営対策の強化」については、今年5月に会社より取り巻く環境の変化に伴い薄板ラインの休止時期が2026年度末に延期される発表があり、組合として、発表直後に当該職場の組合員に対し説明と意見集約を行い不安払しょくに努めてきましたが、今後も休止までの間は様々な課題に対し、しっかりとフォローを行って参ります。

また、2025年度末の小径シームレス西工場の休止に向けた、東工場サイズアップのメイン工事が完了し、現在は東工場への操業移管に向けて勤務変更をはじめとするご対応をいただいていますが、安全と健康を最優先とし、無事に操業移管が終えられるよう支部と連携を図って参ります。

3点目は「AP24春季取り組み」についてであります。今回は単年度要求での交渉が行われ、30,000円の賃金改善要求と年間休日の増などを求めました。和歌山労組では盛り上げを図るべく、支部新聞の作成やスローガンの募集、決起集会を開催し、交渉状況は組合ニュースやLINEを活用しタイムリーに配信を行いました。結果、会社から要求額以上の35,000円と常昼勤務者の休日1日増等の回答があり、日本製鉄の賃金は製造業トップクラスになりましたが、労働条件においては他社に遅れをとっている部分もあるため、AP25以降の取り組みに繋げて参ります。また、交替勤務のあり方についても今後議論が進められていくことから、組合員の皆さんのご意見を頂きながら対応をして参ります。

4点目の「組織力の強化」については、今期も重点施策として支部機能の更なる強化に取り組んでおり、執行部はそれぞれが会社ならびに上部・地域団体への責任を果たしてきたところであり、支部におかれては、これまで以上に強固な職場労使関係を構築することで組合員の負託に応えて頂きました。また、職場労使委員会にも執行部がオブ参加し、労使間での情報の共有と連携強化に努めて参りました。後半年度も支部長を中心に、23支部それぞれの特性を活かしながら、積極的な支部活動の展開をお願いいたします。

最後に「産業政策・政策制度、生活諸課題の改善」については、「村田きょうこ」参議院議員や「清末ひろよし」和歌山市議会議員などの活躍を組合ニュースやLINE等を最大限活用し、タイムリーに情報発信を行ってきました。

そして、来年7月には、JAM出身・基幹労連推薦の「郡山りょう」氏の参議院議員選挙が控えており、我々ものづくり産業の代表として、何としても国会に送り出し、次回の「村田きょうこ」の選挙にも繋げていく必要があります。  今後は組合員への更なる浸透を図り、「組合員100%の投票」を達成するべく、各支部の絶大なるご支援・ご協力をお願い致します。

また、生活総点検活動では、企業内案件はもとより、組織内議員を通じて企業外案件を改善することで、議員の必要性についての理解・浸透にも努め、改善内容や結果についても組合ニュースで随時報告をして参りました。後半年度も改善が図れた案件については、タイムリーに情報発信をして参ります。

いずれにしましても、和歌山労組は、前半年度に製銑原料支部と高炉支部が統合し、新たに製銑支部が誕生したことで23支部となりましたが、これまで通り、安全衛生、経営諸施策、職場環境、福利厚生、政策実現など、労使・直協一丸となって労働条件の維持・向上に資する取り組みを継続して参りました。

そして後半年度、日本製鉄は引き続き、原材料と製品価格のデカップリングによる厳しい経営環境が続き、カーボンニュートラル実現に向けた経営資源の投入や、人材の確保と活躍の推進など多くの課題を抱えています。

また、関西製鉄所和歌山地区においても、シームレスパイプの需要が増えていく中での要人員バランスや、来年3月末の第4コークス炉の休止、4月の日鉄鋼管の直営化など、様々な経営課題があります。

我々、和歌山労組は長年培ってきた労使関係の下、機関役員の皆さんを中心に全員一丸となって、多くの課題が山積する後半年度を乗り切って参りたいと思いますので、引き続きのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、第54期前半年度を振り返っての総括とさせて頂きます。

ご安全に。

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